ほっと一息

ほっと一息

2026.07.27

知って納得! 税金講座

JA広報通信2026年7月号

JA全中・JA全国相続相談・資産支援チーム 顧問税理士●柴原 一

知って納得! 税金講座

 

こどもNISAが始まります

 

 NISA(ニーサ)とは、「少額投資非課税制度」のことです。通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。一方で、NISA口座で投資した金融商品から得られる利益は非課税です。しかし、NISA口座で投資できる上限金額は決まっています。

■ こどもNISAとは
 NISA口座は日本国内に住んでいる18歳以上(利用する年の1月1日時点で18歳以上の成人が対象)であればどなたでも開設できます。さらに今回の改正により、NISAの口座開設可能年齢の下限(改正前18歳)を撤廃し、0歳~17歳に対して、令和9年からつみたて投資枠(年間投資上限額60万円、非課税保有限度額600万円)の「こどもNISA」が新設されます。こどもNISAは、原則18歳になるまで払い出しができません。ただし、例外として次のような場合には非課税で払い出しができます。
 ①12歳未満→災害により居住家屋が全壊した場合など(税務署長の確認を受けた場合に限る)②12歳以上→①に加えて入学金、教育費または生活費の支払い目的で、本人の同意書などを提出した場合――。
 ①、②以外の理由で払い出しをした場合は、NISA口座内の譲渡益や配当は通常の課税が行われ、損失が出た場合でもその損失の金額はなかったものと見なされます。また、子が18歳に達すると、それまで利用していた未成年向けつみたて投資枠は18歳以上向けのNISAへ自動的に移行されます。

■ 注意点
 こどもNISAを利用する場合、両親や祖父母からの贈与によるケースが多いでしょう。年間投資上限額60万円は、贈与税の基礎控除額110万円以内であるため、全額贈与により賄っても贈与税は課税されませんが、それ以外にも贈与を受けていた場合には、贈与税の申告漏れに留意する必要があります。