キャトルブリーディングステーション
JA菊池 キャトルブリーディングステーションの取組みについて
キャトルブリーディングステーション
地域の子牛生産拠点、地域の総合的な肉用牛振興推進上の核となる施設
当地域では、県内肥育牛の40%を占める一大肥育地帯であるが、肥育素牛を一部他県に依存する状況にある。
このため、以前より素牛供給減少に対応するため、繁殖基盤の育成に努めており、当初繁殖牛0頭から4,100頭まで増頭させてきた。しかし、近年肥育素牛の供給不足が発生し、年間に必要とする肥育素牛(黒毛和種)は5,000頭必要であり、肥育素牛全頭を確保できない状況にある。
繁殖農家での増頭や肥育農家の繁殖部門取り込みを推進しているものの、素牛価格の高騰により厳しい状況にあり、個人での取り組みは、ほぼ限界に達している。そこで、肉用牛の定量出荷の安定供給体制を行い、管内酪農家の規模拡大等による乳用牛育成の労働力負担軽減を図るとともに、併せて、入用育成牛に黒毛和種の受精卵を移植し、受託者管内へ肉用素牛の供給体制を確立し、乳用牛および肉用牛の生産拠点として実施することを目的とする。
キャトルブリーディングステーション事業フロー図
※図はクリックで拡大できます。
「農場HACCP認証」CBSで取得!!
HACCP 乳用・肉用牛の拠点施設とするキャトルブリーディングステーション事業所(CBS)が、JA主体の施設では全国で初「農場HACCP」の認証取得!!
「農場HACCP(危害分析重要管理点)」とは
食品の衛生管理を徹底するもので、微生物や異物などの混入を防ぎ安全・安心を高め、農場から消費者へ、より安全な農畜産物を提供していきます。付加価値をつけた農畜産物の販売実践に向けて、第10次地域農業振興計画に認証獲得を盛り込み、計画を進めてきました!
チーム一丸となって安全・安心を食卓へ
CBS建設前の2016年9月に農場HACCP構築に向けたキックオフ会議を皮切りに、HACCPチームをつくり毎月1回のペースで会議を開き、2017年9月のCBS稼動開始から3ヶ月後に農場HACCP推進農場の指定を受けることができました。その後も認証に向けて、関係機関や外部専門家による指導を受けながら、CBSの職員を中心にチーム一丸となって取り組みました。
このことが管内に普及・拡大することで、更なる安全・安心を食卓に届け、地域畜産の基盤強化に繋がることを信じ、事業の継続と発展に努めてまいります!
肥育経営が盛んなJA菊池
肥育経営が盛んなJ A菊池は、20年ほど前から安定収入が見込まれる黒毛和種の生産が増え、年間5000頭以上の和牛を出荷する。和牛素牛への需要が高まり、和牛繁殖経営の重要性が増え、J Aは一貫繁殖牛部会を設立している。しかし、その多くの子牛は市場出荷されることが多く、地域に残る子牛はその一部となり、更なる需要の高まりで子牛価格が高騰し、肥育経営を逼迫。酪農家と肥育農家の連携による地域内肉用牛の一貫生産体制構築に向けた取り組みを開始。地元産の素牛による地元産の肉牛生産が可能となり、消費者に届ける体制の構築が図られた。
CBSだよりのご案内
JA菊池 キャトルブリーディングステーションの情報を皆様へお届けする「CBSだより」をはじめました。今後、スタッフ一同の活動や様々な情報を配信してまいります。ぜひ、ご覧ください。
熊本県の蒲島知事がJA菊池CBSを視察
熊本県の蒲島郁夫県知事が11月18日、JA菊池が牛を生産する施設として開設したキャトル・ブリーディング・ステーション(CBS)を視察しました。竣工式以来5年ぶりに訪れ、JAの三角修組合長と事業所の平田真悟所長が施設内を案内し、現況を説明しました。
三角組合長が「目標にしていた年500頭の和牛子牛供給を3月に達成し、毎月平均40頭を肥育農家に供給し喜ばれている」と伝えた。蒲島知事は「5年間でよくここまで来ましたね。これからが大事、ますます頑張ってほしい」と期待を込めました。
平田所長は「より良い育成環境を整えるために、若いスタッフと共に今後も努力し、後継者育成にも努めていきたい」と話しました。