地区別座談会の報告
第36回通常総代会 地区別座談会顛末
総務関連
Q1
固定資産の取得に関連する支所更新計画について。中央支所等の建設は収支に大きな影響を与えます。今後の計画はどのようになっていますか。
Answer
支所更新については、各支所、築60年以上経過しており熊本地震の影響も含め老朽化しており耐震上も更新は必要と考えております。
既に大津、西合志、旭志、合志が更新済みで業務を行っています。残る菊池、七城、泗水、菊陽の更新につきましても経営状況を踏まえ更新の時期等を検討して参ります。
Q2
職員が不足していると組合員としても感じます。人材確保について、どのような対策をされていますか。
Answer
職員数は全体として不足している状況であり、昨年より随時職員採用を行っているものの、それ以上の退職者がおり厳しい状況です。
退職された方を再度雇用する「ジョブリターン」制度を取り入れて即戦力の人材確保を図り、組合員の皆様にご迷惑をお掛けしないよう努めて参ります。職員応募の情報がありましたらご紹介をお願いします。
Q3
営農経済センターの計画はどうなっていますか。
Answer
令和3年5月の理事会にて営農経済センター構想が承認されております。西地区では合志・西合志の拠点施設として「西営農経済センター」が令和5年5月から稼働しています。
北地区においては、菊池・七城・旭志・泗水の統括店舗であるアグリハウス店舗及び園芸販売、指導業務を行っている北営農センターの場所を「北営農経済センター」とし、新設及び現状の施設改修等を含めて検討して参ります。
また、大津・菊陽の拠点施設として南営農経済センターについても今後協議・検討をして参ります。
Q4
単体自己資本比率が昨年に比べて大幅に上昇しているのは何故ですか。
Answer
自己資本率算定において金融システム全体の安定性等を維持するという観点が重要視され、想定外の損失に直面した場合でも経営危機に陥ることのないよう、自己資本比率規制が厳格化され、日本を含む世界各国において段階的に見直されています。今回、信用事業の金融部門に限定した算出方法となったのが主な改正点であり、全国統一で要領が改正されました。
Q5
令和6年度と比べて、令和5年度収益が出なかったのは何故ですか。
Answer
主な要因として、令和5年度は貸倒引当金が186百万円繰入(積増し)、令和6年度は139百万円繰戻し(戻入れ)となり、結果として事業利益に大きく影響しました。
Q6
総代数が減数されているが、配分基準はどのように決めているのか。また、支所運営員の数はそのままなのか。
Answer
中央支所ごとの正組合員数を基準にご提案しております。
第12次地域農業振興計画で支所運営委員定数についても協議、検討することとしております。
Q7
まんまポイントが終了しますが、違うかたちでの還元はありますか。
Answer
総合ポイント全国システムの終了に伴い、まんまポイントカードは終了することになりました。今後は、利用した分量に応じて還元する「事業利用分量配当」に一本化します。
Q8
総代会、座談会の出席者が年々減っている。もっと出席があって良いのではないか。
Answer
JAとしても対応を行ってまいります。多くの総代、組合員のご出席をお願いします。
Q9
県域構想について。JA菊池以外の13JAが合併に向けて協議等を進める中で反対JAが出て、最終的に今回は県域構想見送りになったが、今後はどうなっているのか。
Answer
県域構想につきましては、結果的に令和8年4月の合併については取りやめと決定しました。JA菊池は令和6年4月の県域基本構想に基づく設立当初からの合併は見送ると判断をしました。その後、5JAが見送るではなく離脱の判断をし、残り8JAが検討した結果、合併の見送りが決定しました。
今後は県下JA組合長の皆様で組織する組織整備検討委員会で方向性を決めていかれると思います。
営農関連
Q10
水稲品種を「くまさんの輝き」への変更を検討するとの事ですが、ブランド米として食味を重視するなら「ヒノヒカリ」が良いのでは。また、変更が決定したら「ヒノヒカリ」は全く受け入れをしないのですか。
Answer
「ヒノヒカリ」は登録から35年を経過しており、近年の猛暑による高温障害で品質低下が見られるため、リスク分散を含め耐暑性品種「くまさんの輝き」への移行を推進しております。
受入体制について「くまさんの輝き」は共乾施設で荷受けし、「ヒノヒカリ」は個袋出荷を想定していますが、施設の受入体制や種子確保の面から、令和9年産以降の普及を目指し検討して行きます。
Q11
農家戸数が減少していくなかで、農地の集積が課題であり、その過程における労働力確保が課題になると思われます。JAの対策として人材派遣のような取り組みがあれば教えてください。
Answer
農地の集積につきましては、熊本県農業公社と連携し、農地バンクを活用しております。また、現在8名の農家支援隊による対応をしております。農作業依頼を3ヶ月前から受付しておりますので、ご利用を宜しくお願い致します。
Q12
労働力確保について。部会単位で季節労働状況を取り纏め、調整を行うことにより周年雇用が可能となれば安定収入に繋がり、被雇用者も安心して働けると思います。ご検討をお願いします。
Answer
周年雇用につきましては、どうしても夏場の農作業等が少なく、周年雇用が出来ない状態です。引き続き検討して参ります。
Q13
JAから米卸業者への販売分と、令和6年産米の概算金について教えてください。
Answer
R6年産につきましては仮渡金17,400円に追加金3,000円の合計20,400円(税込)で、現在の平均販売価格は24,600円程度で推移しております。現在、備蓄米放出などの影響を注視しながら精算に向けて準備中です。
Q14
米の価格について、高値を提示する集荷業者に流れてしまうと、JAに米が集まらなくなります。もう少しグループとしての強みを活かし、農家の意欲が出るような取り組みをしていただきたい。
Answer
JAグループでは前年産米の精算や本年産概算金の前倒しを掲げており、熊本県においては早期米の動向を参考に晩期米の収穫前に提示される予定です。その際にはJA広報誌やホームページなどでご案内させていただきますので、全量出荷にご協力を宜しくお願い致します。
Q15
鳥獣被害対策について。電気柵では防ぎきれない被害を受けています。有害鳥獣の頭数を減らすような対策を自治体や県、国へ要望していただきたい。
Answer
熊本県鳥獣被害対策事業において、電気柵だけでなく箱罠や狩猟免許取得費用等も助成対象品目となっております。行政と連携して農作物被害の防止、生息数の抑制等要望して参ります。
Q16
まんまキッチンの経営状況が悪いようですが、今後はどのようにお考えですか。
Answer
現在レストラン部門を縮小し、精肉販売に特化して営業をしております。新たな販売促進方策や運営方法も検討し、取り組んでいきます。
Q17
お米の価格の決定権はJA(全農)にあるのですか。
Answer
お米の価格については市場原理によるものであり、一般のスーパー等における米価決定には一切関与しておりません(JA直売米を除く)。
Q18
報道等で米の話題が多いですが、米の生産者にとって持続的な再生産を可能とする適正価格の交渉をJAには行ってほしいです。
Answer
米価高止まりに伴う米離れや、外国産米の輸入枠拡大による国産米需要の低下による過度な米価下落を懸念しております。再生産可能で持続可能な適正価格の形成について働きかけを行って参ります。
Q19
令和7年の主食用米作付け面積見通しはどうなっていますか。
Answer
菊池地域管内の農業再生協議会の水田収益力地域ビジョンによりますと管内で200haほど水稲に転換される見込みです。
畜産関連
Q20
「えこめ牛」ブランドについて記載がありますが現状を教えてください。
Answer
「えこめ牛」につきましてはJA菊池独自ブランドとして取り組んできましたが、全国的に肥育用乳用素牛減少、価格高騰等により、昨年度より品種を変更し飼料試験給与開始し今年度より新たな「えこめ牛」ブランドとして先ずは試験牛から販売予定です。
Q21
酪農部会ではランピースキン病等伝染病に対する消毒剤の配布や、職員の迅速な対応で感染拡大を防げたと思います。大変お世話になりました。防疫対策は今後も宜しくお願いします。
Answer
畜産酪農共通として家畜防疫対策連絡協議会を中心に、国、県、関係団体と連携し防疫対策強化に継続して取り組んで参ります。
金融関連
Q22
農林中金の損失について、組合員に影響はありますか。
Answer
ご心配をおかけしましたが、農林中金が含み損を抱える外国債権などの処理を進めたものであり、組合員の方への直接的な影響はありません。
Q23
農林中金への出資額16億2700万について教えてください。
Answer
農林中央金庫が資本の再構築を図るために全国のJAに依頼したものであり、JA菊池も理事会で決定し増資を行っております。
生活関連
Q24
買い物困難者への支援として、移動購買車がありますが、現在の運行状況を教えてください。
Answer
移動購買車については行政からの要請も頂き、現在、菊池市、大津町の中山間地域を中心に巡回しております。また他にも、買物困難者の支援として定期の「食材」を配達し対応しております。
「お買い物代行サービス」を組み合わせ、選べる楽しさもお届けしておりますので、中央支所生活係にご相談下さい。
Q25
合志給油所施設改修は何を改修することになっていますか。改修の必要性も踏まえて、お尋ねします。
Answer
合志給油所の地下タンク使用期限が令和8年2月までとなっている事から、地下タンクの内面ライニング施工工事を主とする計量機等の改修工事となります。
福祉関連
Q26
休止中の住宅型有料老人ホームの再開を希望します。また、再開に向け何名のスタッフが必要か、教えて下さい。
Answer
福祉事業の運営にあたり老人ホームの必要性は十分認識しています。現在運営再開に向け課題であるスタッフの確保に注力し募集を行っています。また、再開時の運営規模としては居室20床・ショートステイ6床での運営を考えており、スタッフの必要人数としては、交代を含め日勤者6名・宿直者3名・夜勤者3名が必要です。
Q27
自動車やトラクターのシステムが高度になりメーカーごとに専門的な整備知識が必要になるが、集約された各センターで対応可能なのでしょうか。
また、専門的な知識を持った職員はいらっしゃるのでしょうか。
Answer
拠点化に伴い、職員の知識および技術も集約されますので、対応力は向上すると考えます。また機種によって対応が異なりますので各メーカーとは協力体制を強化しておりますが、拠点化後はより内外の連携強化を図り、専門知識習得に努めて参ります。
Q28
拠点化により各センター閉鎖後の農機修理について、小物類の修理対応はどうなりますか。また、事業所が離れれば出張修理代金が高くなるのではないでしょうか。
また、今後の連絡等はどうすればいいですか。
Answer
小物機械につきましては、各中央支所に小物農機修理取次ぎ所を設置して対応させていただきます。取次ぎ所までお持込みいただいた場合、出張修理代金はかかりません。
圃場、自宅までの出張修理代金は1,000円(税別)です。
農機・自動車とも中央支所ごとに担当者を配置し、担当者の業務用携帯電話について周知を行いますので、出向く体制で対応して参ります。
Q29
農機車輌拠点化に伴う今回の内容について。小物機械の持ち込み方法、小規模農家の切り捨てに思えてなりません。農機の利用が減るのではないですか。
Answer
農機車輌修理等を今後も継続するための拠点化です。拠点化後は不便に感じられることがあると思いますが、アグリサポートワゴンなどによる出向く体制を継続し、5年、10年後に拠点化して良かったと思っていただけるよう農機車輌部全職員で取り組んで参ります。