ほっと一息
2026.07.21
ご飯をおいしく楽しもう
JA広報通信2026年7月号
米・食味鑑定士/お米ライター●柏木智帆
玄米を気軽においしく食べるには
玄米には、ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富な胚芽やぬか層が残っており、一般的に白米と比べて高い栄養価とされています。しかし、玄米は「炊飯が面倒」「硬くてぼそぼそして食べにくい」と思われがちです。
確かに炊飯器の「玄米モード」は、炊き上がるまでに時間がかかります。炊飯時間をできるだけ短縮するためには、事前に12時間以上吸水させておいてから土鍋か炊飯器の白米モードで炊くのがお勧めです。冷蔵庫の中で吸水させる場合は、水を換えずにそのまま炊飯できます。
人肌より少し温かい(38~39度)たっぷりのぬるま湯で吸水させ、玄米を発芽させてから炊く方法もあります。炊飯器にセットした内釜で吸水させたまま炊飯器のふたを閉めておくと、保温性が高くなります(保温ボタンは押しません)。玄米から泡が出てきたら、新しいぬるま湯に替えます。炊飯前は一度ぬるま湯を捨て、軽く玄米を洗ってから新しい冷水を入れて炊飯しましょう。
炊飯時の水量は白米の1・2倍を目安にします。土鍋で炊飯する場合、沸騰後は弱火で25分、蒸らしは15分と白米に比べて計20分ほど長くなりますが、炊飯器の玄米モードよりも短縮できます。
最近の玄米は柔らかくて粘りが強い「ミルキークイーン」「淡雪こまち」「ぴかまる」といった低アミロース品種や、しっとりとして粘りが強い「ゆうだい21」など、食べやすい品種がそろっています。また、玄米のご飯やおむすびが食べられる店がある他、玄米のパックご飯も販売されています。玄米は健康意識の高い人だけが食べるものではなく、気軽においしく食べられるものに変化しています。苦手意識を持っていた人も、食べてみると病みつきになるかもしれません。滋味あふれる玄米をぜひお試しください。

しっかり吸水した玄米はふっくらと炊ける


