ほっと一息
2026.06.17
お天気カレンダー
JA広報通信2026年6月号
気象予報士●檜山靖洋
イラスト:とよだ時
星が見えなくても
7月7日は七夕です。毎年梅雨の時期に当たるため、七夕の夜には雲が広がり、天の川、ひこ星、織り姫を観察できないことが多くなります。テレビのニュースや気象情報では「今年は曇りや雨で、ひこ星と織り姫は会えません」とも言われます。
空を覆う雲は、背の高い積乱雲でも高さ10~15km程度です。地球から17光年(約162兆km)離れているひこ星や25光年(約240兆km)も離れている織り姫と比べれば、雲は地球の表面を覆う、薄いベールに過ぎません。私たちの目には雲が邪魔をしても、星々はそのはるかかなた上空の宇宙空間で、変わらず輝いていることでしょう。見えないからといって、ひこ星と織り姫は会えないわけではありません。むしろ、みんなの視線が届かない夜の方が、2人はゆっくり語り合えているかもしれませんね。そんなふうに考えれば、雨の七夕も、ロマンチックだと思いませんか?
この時期に、梅雨末期の大雨で、災害が起こらないことを星たちに願いたいと思います。


気象予報士・防災士
檜山 靖洋(ひやま やすひろ)
1973年横浜市生まれ。
明治大学政治経済学部政治学科を卒業後、印刷会社に就職。
1999年に気象予報士を取得し気象会社へ転職。
2005年からNHKの気象キャスターに。
朝のニュース番組「おはよう日本」の気象情報に出演中。


