ほっと一息
2026.06.12
なくそう食品ロス
JA広報通信2026年6月号
食品ロス問題ジャーナリスト●井出留美
イラスト:出口由加子
旬のレタスから考える食品ロス
夏といえばレタスが旬。シャキシャキした食感が特徴です。
私の義父母は長野県で米や野菜を作っています。いつだったか、近所のいろんな人からレタスをたくさんもらうので食べ切れず、自分の家で育てているレタスを捨てたことがある、と話していました。農家が一生懸命に育てた野菜を捨てることになってはもったいないですよね。
レタスのように水分が多い野菜は乾燥や蒸れに弱く傷みやすいです。余ったレタスは市販の野菜保存袋に入れてから野菜室で保存しておくと長持ちします。
レタスが大量にあるときは、火を通す料理を作るとかさが減るため、たくさん消費できます。私がよく作る料理の一つに、山本麗子先生の著書『101の幸福なレシピ』(講談社)に掲載されている「ゆでレタスのかき油かけ」があります。レタスをゆでて、かき油(オイスターソース)をかけるだけです。この食べ方は香港の料理店で見られるそうです。他にも、ゆでた豚肉にたれを付けてレタスに包んで食べる「ゆで豚のレタス包み」があります。
最近は、ウー・ウェンさんの『10品を繰り返し作りましょう』(大和書房)の「レタスと桜えびのスープ」もよく作ります。鍋にたくさんの水と乾燥桜エビを入れて火にかけ、沸騰したら弱火で5分煮て、レタスをちぎって入れ、煮立ったら粗塩、こしょう、ごま油を加え、味を調えて出来上がりです。
レタスのおひたしもいいですね。おひたしはちぎったレタスにだしをかけ、塩を振って味を調えるだけです。また、ハクサイを千切りにして塩もみし、塩昆布・ツナ缶と合わせるとおいしいサラダになりますが、このハクサイの代わりに、ちぎったレタスを使うのも良いです。
レタスを含む野菜は食品ロスの原因第1位となっています(農林水産省「食品ロス統計調査」〈平成26年度〉より)。まずは野菜を有効に活用し、全体の食品ロスも削減できるといいですね。


食品ロス問題ジャーナリスト
井出 留美(いで るみ)
株式会社office3.11代表取締役。博士(栄養学/女子栄養大学大学院)修士(農学/東京大学大学院農学生命科学研究科)。『食べものが足りない!』『SDGs時代の食べ方』『捨てないパン屋の挑戦』など著書多数。


