ほっと一息

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2026.05.19

私の食育日記

JA広報通信2026年5月号

食育インストラクター●岡村麻純

おやつに大活躍の干し芋

 

 一番下の息子は、間もなく2歳になります。体力も付いてきて、その分食事量も増えてきました。
 まだ胃も小さく一度にたくさんの量を食べることのできないこの時期には、10時と15時におやつの時間が必要です。食事だけでは賄い切れない栄養の補助的役割なため、お菓子よりは、パンやバナナなど、エネルギー補給になり、かつ子どもが喜ぶものを選んでいます。その中で一番人気なのは干し芋です。
 干し芋は、干す前に比べて水分量が減っているため、水溶性のビタミンCなどは減少してしまいますが、脂溶性であるビタミンEや食物繊維、鉄分などはより凝縮されて栄養豊富になります。ビタミンEは抗酸化作用があり、成長期の子どもにも必要な栄養素ですが、野菜嫌いの子どもの場合は不足しがちなビタミンの一つです。また、便秘を防ぐ食物繊維や、子どもの脳の成長に欠かせない鉄分も大切な栄養素です。
 干し芋は干す前に比べて水分量が減った分だけ甘さが増し、かみ応えもあるためかむ癖が付き、たくさんかむことで少しの量でも満足感が得られるため食べ過ぎを防ぐこともできます。
 このように干し芋を頻繁に買っていると、干し芋にもいろいろな種類のサツマイモが使われていることが分かります。子どもたちに人気なのが「べにはるか」です。きれいな黄色で甘さも強くおやつにぴったりの干し芋です。また、干し芋専用とされる品種の「いずみ」の干し芋は、かめばかむほど甘くなるおいしさです。また「シルクスイート」のねっとり感はスイートポテトのようです。上の子どもたち2人も一緒になって、さまざまな種類の干し芋の味比べをして楽しんでいます。
 干し芋は水分が少ないため、一緒に水やお茶をしっかり取ることも必要です。子どもたち3人が干し芋をトースターに並べてほんのり焼いてわくわくしながら食べている姿は、見ているこちらまで幸せになれる大切なおやつの時間です。

 

 

 

 

 


タレント・食育インストラクター
岡村 麻純(おかむら ますみ)
お茶の水女子大学食物科学講座(現在の食物栄養学科)卒業
大学では食育をテーマに研究
男女3児の母