ほっと一息
2026.05.14
ご飯をおいしく楽しもう
JA広報通信2026年5月号
米・食味鑑定士/お米ライター●柏木智帆
便利でおいしい炊飯器の早炊きモード
炊飯器の早炊きモードは「炊飯時間が短縮されるので、あまりおいしく炊けないのでは?」という声を聞くことがあります。しかし、少し手をかけてから早炊きモードを使うことで、粒感のあるおいしいご飯を炊くことができます。
多くの人が使っている普通炊飯モード(白米モード)には温度を上げながらお米に吸水させていく時間が含まれていますが、早炊きモードの場合は吸水時間が含まれていません。そのため、洗ったお米は冷水に漬けた後、冷蔵庫の中で吸水させる必要があります。できれば6時間以上がお薦めです。
6時間以上なんて大変そうだなと思われるかもしれませんが、夕食時に炊くお米は朝の出勤前に吸水させておき、朝食時に炊くお米は前日の就寝前に吸水させておくというように、生活リズムならぬ〝炊飯リズム〟が日常になじめば無理なく続けられるかと思います。
例えば、煮物は煮てから鍋のまま少し置いて冷ます時間を設け、再び煮ることで味が染みておいしくなります。つまり、時間がおいしくしてくれるのです。同じように、お米も水に漬けて冷蔵庫に置いておくだけで早くおいしく炊けるというわけです。
特に夏場は予約炊飯を使うと雑菌が繁殖しやすくなってしまいますが、冷蔵庫の中で吸水させる早炊きモードならば、衛生的であることに加え、すぐに炊き上がるので、朝のお弁当作りにも最適です。
ただし、早炊きモードには蒸らす時間が含まれていません。炊き上がりの合図が鳴ったら、ふたを閉めたまま10分ほど蒸らしてから、しゃもじでご飯をほぐす必要があります。ぜひお試しください。

早炊きモードでは吸水・蒸らしのひと手間でおいしいご飯に


