ほっと一息

ほっと一息

2026.04.09

おいしく食べて美しく

JA広報通信2026年4月号

管理栄養士・フードスタイリスト●大槻万須美
イラスト:宮下めい子

夏の体形管理のポイント

 夏は暑さで体を動かす機会が減り、冷たく甘い食べ物や飲み物を取ることが増えます。そのため、どうしても不健康な体になったり、体重が増えたりしがちです。夏の体形管理のポイント二つを押さえて、美しく健康に過ごしましょう。

■ ポイント① むくみ予防
 むくみは皮下組織に水分がたまった状態のことです。人間は体内の塩分濃度を一定に保とうとするため、塩分を取り過ぎると塩分濃度を調整しようと体内に水分をため込み、むくみが起こりやすくなります。熱中症予防などで塩分を小まめに取る人も多いのですが、あまり汗をかいていないにもかかわらず、塩分を必要以上に取り過ぎてしまうとむくみにつながります。血液やリンパの流れが滞り、老廃物が排出されにくくなることで代謝の低下を招き、体形管理の妨げになると考えられます。汗を大量にかいたときだけ塩分を適量補給し、通常の水分補給はスポーツドリンクではなく水や麦茶にすると良いでしょう。また、余分なナトリウムを排出するカリウムが豊富なブロッコリーやアボカド、バナナ、海藻類を意識して取りましょう。

■ ポイント② 貧血予防
 貧血のうち夏に起きやすい鉄欠乏性貧血は、血液中の鉄分が少なくなり、酸素が体に十分に供給されない状態のことです。夏場は汗とともに鉄やミネラルが失われます。それに伴う食欲・吸収力低下による栄養不足で貧血になりやすく、エネルギー代謝の低下につながって太りやすくなる場合があるとされています。
 貧血を防ぐために、鉄が多く含まれている食品を積極的に取りましょう。なお、鉄は主に肉や魚などの動物性食品に含まれているヘム鉄と、野菜・豆などの植物性食品や乳製品・卵などに含まれる非ヘム鉄の2種類に分類されます。非ヘム鉄は吸収率が低いとされています。小松菜やホウレンソウ、大豆製品などの良質なタンパク質やビタミンCを多く含む食品と一緒に取ることで吸収率が高まります。