ほっと一息

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2026.02.19

私の食育日記 玄米を食べよう

JA広報通信2026年2月号

食育インストラクター●岡村麻純

 わが家の米は玄米を購入して、家にある精米機で分づき米(精米する際、ぬかや胚芽を一部残した米)にして食べています。真っ白な精白米はとてもおいしいですが、精米するときに取り除いてしまう部分、ぬかには栄養がたっぷり入っています。
 ぬかからは、ぬか漬けや米油が作られます。ぬかには、ミネラルやビタミンが多く含まれています。玄米と白米を比較すると、玄米の方が鉄やカリウムが3倍ほど、マグネシウムが5倍ほど、またビタミンB1やB6も4、5倍ほど多く含まれます。
 その中で、チアミンと呼ばれるビタミンB1は、糖の代謝や神経の機能を正常に保つ働きをしており、特に大切な栄養素です。精米の技術が向上した明治時代以降、チアミン不足によって起こる病気、脚気(かっけ)がはやり問題となったほど、日本人は米ぬかからの摂取に頼っていました。現代ではたくさんの種類の食べ物から摂取でき、玄米を食べなくても脚気になるわけではありません。しかし、乱れた食生活によりビタミンB1が不足している脚気予備軍は増えているといわれています。
 わが子たちも、分づき米をしばらく食べなかった際に、ビタミンB群の不足でできやすくなる口内炎ができたこともあり、玄米の力を痛感しています。玄米では子どもたちが食べにくいということで分づき米にして食べさせていますが、精米機がなくても白米に少し市販の玄米を混ぜて炊くだけで食べやすく、簡単に玄米の栄養を取ることができます。
 玄米を加えることで歯応えも増し、そしゃく回数が増えるという利点もあります。軟らかい物や麺類を食べることの多い子どもたちにどうやってそしゃく回数を増やしてもらうかは毎日の課題でもあるため、ここでも玄米に一役買ってもらっています。毎日必ず食べるお米だからこそ、そこから得られる栄養は大切にしていきたいと思っています。子どもたちには、しっかりかんでたっぷりとおいしさと栄養を吸収してほしいと思っています。

 

 

 

岡村 麻純(おかむら ますみ)

タレント・食育インストラクター
お茶の水女子大学食物科学講座(現在の食物栄養学科)卒業
大学では食育をテーマに研究
男女3児の母