きくちのまんま新聞
2025.12.02
廃食用油を回収リサイクル 地域に根ざした活動へ
熊本県のJA菊池女性部は家庭から出される廃食用油をバイオディーゼル燃料(BDF)として再生利用する「廃食用油回収リサイクルプロジェクト」に力を入れています。
11月15日、16日のJA菊池秋の感謝祭会場で廃食用油を回収。使用済の食用油容器やペットボトルなどふたの閉まる容器に入れて持ち込まれ、2日間で約30リットルが集まりました。

プロジェクトは、JA熊本県女性組織協議会とJAグループ熊本で今年8月に開始している取り組みで県域に活動が広がっています。地域に根ざした活動として展開しようと女性部役員と生活指導員が中心となり、JA店舗などで周知。地域住民にも回収を呼びかけました。今後もイベント等で回収を継続し、地域エネルギーとして還元します。

堤部長は「活動を通じて、地域住民との交流も深め、JAを身近に感じてほしいと思います。次世代の明るい未来のために持続可能な環境にやさしい地域づくりにつなげたいです」と話した。
女性部は、夏の学習会やウォーキング大会などのイベントを企画。食・農・健康の大切さを共有し、参加者同士の絆を深めてきました。菊池、七城、旭志、泗水、合志、西合志、大津、菊陽の8支部で活動を展開しており、高齢者への手作り弁当の配布や地元の保育園、小学校にも積極的に出向き食農教育を実践し、より良い地域社会づくりを進めています。
現在、部員は1426人。今後は「みそづくり」など地域住民向けの活動にも力を入れ女性部活動の輪を広げたい考えです。


