きくちのまんま新聞

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環境ボランティア フジバカマでチョウを呼びたい 菊池農業高校3年生

熊本県立菊池農業高校農業科は環境ボランティアの一環で、秋の七草の一つである「フジバカマ」を栽培し、9月上旬に菊池市内の公園に定植しました。11月に鑑賞会を予定しています。定植に参加したのは同校農業科3年生の4人と、同市の市民団体「子どもの未来を考える会」の5人。

 

農業科の2、3年生は、子どもたちが自然とふれあい自由に遊べる環境や食を考える同会との出会いから「フジバカマ」を栽培。5~7月までに3回に分けて親株から穂を採取し、さし芽で育て増やし、1000株以上の苗が出来ました。そのうちの300株を9月9日に定植しました。残りの苗は希望者に配布予定。連絡先は菊池農業高校電話番号0968(38)2621。

 

「フジバカマ」は万葉の時代から人々に親しまれてきた植物で、秋に淡紅色の花を咲かせます。花が咲くと、海を渡り旅するチョウとも呼ばれる「アサギマダラ」が惹きつけられるといいます。

 

そんな話を聞いた地域資源活用専攻班リーダーの堤勇太さんは「フジバカマの花が咲き、アサギマダラがたくさん菊池に来てくれたらうれしいとの思いで参加した」と話しました。「家が公園の近くなので定植した苗の様子を見に行く」と笑顔で話しました。

 

 定植を共にした同会は、公園を少しずつ整備し花いっぱいの憩いの場にしたいと、菊農生との交流も深めています。