ほっと一息
2025.10.07
体を動かすためのヒント 手軽に体操
JA広報通信2025年10月号
日本体育大学准教授●伊藤由美子
体を器用に動かそう(腕の運動)!
今回も、「巧緻性(こうちせい)の運動」をご紹介します。巧緻性は体力の構成要素の一つとして挙げられており、体を器用に巧みに動かす能力のことを指します。巧緻性を高めるための運動プログラムは多数あります。脳の活性化を目指して、腕を異なるリズムで動かしてみましょう。
両腕を同時に動かす前に、それぞれの動きから実施してみましょう。まず片腕は、「上げる・下ろす、上げる・下ろす、上げる・下ろす」を2拍子で繰り返します。もう一方の腕は「横・肩・下、横・肩・下」を3拍子で繰り返します。慣れてきたら両腕を同時に動かしてみましょう。
腕を上げることが難しい場合は、腕を前に伸ばしてください。
レッツ、トライ! 2拍子で腕を上げる+3拍子で腕を曲げ伸ばす運動
(1)いすに座って準備をします。
(2)左腕を上げ、右腕は横に伸ばします。
(3)左腕を下げ、右腕は曲げて肩をタッチします。
(4)左腕を上げ、右腕は下ろします。
(5)左腕を下げ、右腕は横に伸ばします。
(6)左腕を上げ、右腕は曲げて肩をタッチします。
(7)両腕を下ろし、(1)の姿勢に戻ります。
※(1)~(7)を反対側も同様に行いましょう。
※初めは無理をせず、ゆっくりとできる範囲で続けましょう。
日本体操協会公認体操プログラム
「The Taiso(ザ・タイソウ)」
20秒バージョン
号令あり
号令なし
日本体育大学 准教授
伊藤 由美子(いとうゆみこ)
千葉県生まれ、農業を営む両親の元で育つ。
日本体育大学大学院 体育科学研究科 博士前期課程 体育科学専攻健康科学・スポーツ医科学系修了。専門領域は体操。
(公財)日本体操協会 Gymnastics for All委員会 委員長
国際体操連盟(FIG)Gymnastics for All委員会 委員