ほっと一息

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2025.10.07

おいしく食べて美しく

JA広報通信2025年10月号

栄養士●吉田理江

食べ物で冬の「ゆらぎ肌」対策

 

 冬になると、乾燥や寒暖差により、かさつき、赤み、かゆみなどの不調を感じる「ゆらぎ肌」に悩む方も多いのではないでしょうか。
 今回は、冬の「ゆらぎ肌」対策にお薦めの食材を三つご紹介します。

 

■ ハクサイ
 ハクサイには、ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCはコラーゲンの生成に欠かせない栄養素です。また、ハクサイに含まれる豊富な水分は、肌の潤いを体の内側からサポートし、乾燥による肌荒れを防ぐ効果が期待できます。
 ハクサイは加熱すると甘さが増すとともに、たくさんの量を食べられるのも魅力です。ハクサイと豚肉の重ね煮や、ハクサイたっぷりの鍋料理がお薦めです。

 

■ リンゴ
 リンゴには、ポリフェノールや食物繊維が豊富に含まれています。リンゴに含まれるポリフェノールには強い抗酸化作用があるため、アンチエイジング効果が期待できます。また、食物繊維は腸内環境を整える働きがあります。腸内環境が整うと肌荒れや吹き出物など、肌の不調を防ぐ効果も期待できます。
 皮にはポリフェノールやビタミンCが多く含まれるため、皮ごと食べると良いでしょう。焼きリンゴにすると体も温まります。

 

■ ブリ
 ブリには、オメガ3脂肪酸やビタミンD、ビタミンB群が豊富に含まれています。オメガ3脂肪酸は肌の細胞膜を強化し、水分の蒸発を防ぐバリア機能を高める働きがあるので美肌になりたい人にお薦めです。また、ビタミンDは肌の新陳代謝を促進し、冷えによる肌のくすみや乾燥を改善する働きもあります。照り焼きやしゃぶしゃぶ、鍋料理などさまざまな調理法で楽しめます。
 これらの栄養豊富な旬の食材を積極的に取り入れて、体の内側から肌をケアしていきましょう。

 

 

 

栄養士・ダイエットコーチ
吉田 理江(よしだ りえ)
飲食店勤務後、料理研究家のアシスタントを経て独立。栄養指導、健康・ダイエットレシピの作成やコラム執筆、セミナー講師など幅広く活動中。薬膳アドバイザーやアンチエイジング料理プランナーなどの資格も多数取得。