きくちのまんま新聞
2025.08.05
担い手として地域に貢献したい 妻の地元を守るため ゴボウ部会 東大輔さん
JA菊池管内では「菊池水田ごぼう」の収穫が終わり、田植えが進む水田が広がっています。同JAゴボウ部会員の東大輔さん(48)は地域担い手の中心的存在として、水稲3ヘクタール、ゴボウ3ヘクタールを栽培します。冬ゴボウ、春ゴボウの出荷を終え、水稲栽培へと移り、夏場は田植えから田の水田管理などを行います。
東さんは妻の地元である菊池市の中山間地が担い手不足により、農地の維持が難しくなっていることを知り、6年前に就農。兵庫県出身で会社員からの転職。家族で話し合いを重ね、菊池市で農業をすることを決めたといいます。同部会では若手農家のリーダー的存在となり、今年は同JA青壮年部副部長に就任。県の青壮年部協議会委員も務めます。
農業は全く未経験だった東さんは、県立農業大学校の「新規就農支援研修~社会人向け農業研修~」を受講。1年間の研修を終え、妻・奈緒美さんの両親から農業経営を継承。現在、妻の両親と4人で農業を営んでいます。
東さんは「高齢化に伴い、地域の農地所有者からの受託が年々増えている。規模拡大と経営の安定化の両立が課題だ」と話します。また「畑をイノシシ等の害獣に荒らされ苦労している。周りからも中山間地の農業の効率の悪さや大変さを心配されるが、いい作物ができ、おいしいと言ってもらえることが何よりの喜び。これからも担い手として農地を守り、地域に貢献したい」と常に前向きです。