ほっと一息

ＪＡ広報通信２０２５年３月号

日本体育大学准教授●伊藤由美子

7つの部位を動かしてみませんか?

　春の訪れ、新生活が始まる季節ですね。

　春は一年の中で最も寒暖差がある季節といわれています。また、気圧の変化や進学・就職に伴う環境の変化などによって不調を感じやすくなる時期でもあります。体のだるさや頭痛、日中に眠気を感じるなど、心身に不調を感じることはありませんか?　まずは、睡眠時間を十分確保し、日々の疲労をためないように心がけたいものですね。

　今回は、体を動かすためのヒントとして「7つの部位」をご紹介します。運動に取り組む場合、ご自身の体を7カ所に分けてみましょう。7つの部位は、①首 ②腕 ③脚 ④胸 ⑤体側（たいそく）⑥背腹（せはら）⑦腰になります。これらの部位を「曲げ伸ばす・回す・振る・ねじる」などをしながら筋肉や関節を刺激しましょう。皆さんにとって今日も素晴らしい一日になりますように……。

7つの部位
①首……曲げ伸ばす、ねじる、回す
②腕……上げる、曲げ伸ばす、振る、回す
③脚……上げる、曲げ伸ばす、振る、回す、跳ぶ
④胸……伸ばす
⑤体側…曲げ伸ばす、倒す
⑥背腹…曲げ伸ばす、倒す
⑦腰……ねじる、回す

日本体操協会公認
体操プログラム
「The Taiso
（ザ・タイソウ）」
7つの部位を
動かしましょう!

日本体育大学
准教授
伊藤 由美子（いとうゆみこ）
千葉県生まれ、農業を営む両親の元で育つ。
日本体育大学大学院体育科学研究科博士前期課程体育科学専攻健康科学・スポーツ医科学系修了。専門領域は体操。（公財）日本体操協会一般体操委員会委員長。体操や健康に関する情報をお届けします!