ほっと一息
2026.09.13
私の食育日記
JA広報通信2026年9月号
食育インストラクター●岡村麻純
イラスト:宮下めい子
キノコを食べよう
キノコを食べていますか? シイタケにマイタケ、シメジなど、一年中さまざまな種類を見かけることができる身近な食材ですが、実は子どもの苦手な食べ物としてよく挙げられる食材の一つでもあります。しかし、キノコには今注目されている栄養素が豊富なのです。
日本人が健康に生活するために必要な栄養の摂取目標を『日本人の食事摂取基準』として厚生労働省が発表しています。この食事摂取基準は5年に一度更新されており、2025年に推奨摂取量の目安量と目標量が引き上げられたのが、キノコ類に多く含まれるビタミンDと食物繊維です。
ビタミンDは骨や歯を強くする働きがあるカルシウムの吸収を助けます。筋肉の発達にも関わっているため、成長期の子どもには必要不可欠です。骨粗しょう症の予防や免疫機能にも関わっているとされ、子どもだけでなく大人にとっても重要です。ビタミンDは日光を浴びることでも生成されますが、食事からも摂取することが推奨されています。
食物繊維は胃腸の調子を整え、生活習慣病の予防になるという研究もあります。炭水化物の食事(麺類やパンなど)に偏りがちな子どもが不足しやすい栄養でもあります。
そんな注目のキノコですが、長男は苦手なようです。そこでキノコを細かく刻んで調理に使うのがわが家の定番です。みじん切りにしてタマネギと一緒に炒め、ミートソースやトマトソースなどに加えると、キノコ類のうま味成分で、より味に深みが出ます。また、炒める際に少し片栗粉をまぶしてこんがり焦げ目を付けると、子どもも食べやすくなるようです。
キノコのぬるっとした食感がどうしても苦手な子どもにはキクラゲもお薦めです。炒め物やサラダ、スープなど、意外と何と組み合わせても相性の良いキクラゲなら食べられるという子も多いです。いつもと違った使い方で、ぜひキノコを楽しんでもらえたらと思います。


タレント・食育インストラクター
岡村 麻純(おかむら ますみ)
お茶の水女子大学食物科学講座(現在の食物栄養学科)卒業
大学では食育をテーマに研究
男女3児の母


