ほっと一息

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2026.09.09

ご飯をおいしく楽しもう

JA広報通信2026年9月号

米・食味鑑定士/お米ライター●柏木智帆

炊き込みご飯で季節を楽しむ

 皆さんは、炊き込みご飯は好きですか。
 炊き込みご飯は、栗やギンナンなどの下ごしらえに手間がかかるものだったり、マツタケなど価格の高いものだったり、おかずとの食べ合わせが難しかったりなどの理由で、白飯に比べて家庭の食卓に登場する頻度は少ないでしょう。でも、炊き込みご飯は手が届きやすい食材で手軽に楽しめるものなのです。
 私の一推しは「サトイモご飯」です。皮をむいて食べやすい大きさに切ったサトイモをお米や好みのだし、みりん、しょうゆと一緒に炊くだけで、ホクホク感と粘りが何ともいえない幸せをもたらしてくれます。お米は粘りのしっかりとした品種を選ぶと、サトイモとの一体感が得られます。
 「秋ミョウガご飯」もお薦めです。だしと塩、しょうゆ、酒、刻んだミョウガを入れ、油抜きして細切りした油揚げをのせて炊きます。ミョウガの爽やかな風味と、味の染みた油揚げとだしのうま味を楽しむことができます。冬ネギが旬ならば、だしと塩、しょうゆ、酒と刻みネギを合わせた「ネギご飯」などもお薦めです。
 炊き込みご飯を作るときは、お米の吸水に10度以下の冷水を使い、ざるにあげてよく水気を切ってから、だしや調味料を加えましょう。このとき冷蔵庫でよく冷やしただしを注ぐと、沸騰までの温度の上昇を緩やかにして米粒にしっかりと熱を入れることができる他、甘さを引き出すことができます。また、熱の対流を邪魔しないために、具材は入れ過ぎず、お米の上にのせて混ぜずに炊くことも重要です。
 なお、炊き込みご飯の調味料をやや少なめにすると、普段のおかずに合わせてもくどくなり過ぎません。ただし、白飯に合うような味が濃いおかずは避けると良いでしょう。炊き込みご飯と汁物や鍋物だけのシンプルな献立もお薦めです。
 炊き込みご飯を通して季節を味わってみてはいかがでしょうか。

 

サトイモご飯には粘りのしっかりとしたお米がお薦め