家庭菜園コーナー

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JA広報通信2026年6月号

園芸研究家●成松次郎
原図:成松次郎 イラスト:小林裕美子

 

エンドウ  マメ科の連作を避け、酸性土を改良する

 

 エンドウには若いさやを食べるサヤエンドウ、実が大きくなり、みずみずしいさやのスナップエンドウ、若く充実した豆を取る実とりエンドウがあり、それぞれ目的に応じた品種を使います。発芽適温は18~20度、生育適温は15~20度で、冷涼な気候を好みます。
[品種] サヤエンドウでは「ニムラ白花きぬさや」(ヴィルモランみかど)、「砂糖エンドウ白星」(松永種苗)、「あずみ野30日絹莢PMR」(サカタのタネ)など、スナップエンドウでは、「ニムラサラダスナップ」(ヴィルモランみかど)、「スナック753」(サカタのタネ)などがあります。

[畑の準備] エンドウは同一の畑で連作すると生育障害が出やすくなります(いや地現象)。土壌酸度はpH6・0~6・5が適しているため、4、5年はマメ科を作っていない畑を選び、酸性土を改良しましょう。
 種まき2週間前に畑1平方m当たり苦土石灰100gを全面に施し、土とよく混ぜておきます。次に、1週間前に畝幅120cmを取り、幅約30cm、深さ約20cmの溝を掘ります(図1‒1)。この溝1m当たり化成肥料(NPK各成分10%)100gと堆肥1kgを入れ、土とよく混ぜて幅40~50cmの畝を作ります(図1‒2)。

[種まき] 中間地では10月中旬~11月上旬が適期で、それより早まきすると年内に生育が進み過ぎ、寒害を受けることがあります。じかまきでは、株間約30cm、深さ2、3cm、1カ所4、5粒をまきます(図2)。発芽の頃に鳥害を受けやすいため、防寒を兼ねて不織布をべたがけして保護します。発芽がそろったら2本を残し、他は間引きます。なお、6~9cmポットで育苗する場合、1ポット3、4粒を深さ2、3cmにまき、間引いて2本にします。根鉢が形成された頃(本葉3、4枚)に植え付けます。

[支柱立て・ネット張り] 草丈が約10cmの頃、約180cm間隔に高さ約180cmの支柱を立て、キュウリネットを張り、できるだけ早く巻きひげをネットに絡ませます(図3)。

[追肥] 春先に生育の勢いが良くなり始めた頃と開花始め頃、畝の両肩に化成肥料を畝1m当たり約10g与えます。スナップエンドウ、実とりエンドウでは収穫期にも同様に追肥しましょう。追肥後は株元に土寄せをします。

[病害虫防除] さやができる頃からハモグリバエが多発します。登録農薬などを使用基準に従って防除します。うどんこ病も登録農薬で予防します。

[収穫] 適期に合わせて収穫しましょう。サヤエンドウは、子実の肥大が始まる開花後15日前後に収穫します。スナップエンドウは、開花後25日前後に収穫します。さやが鮮緑色で厚みが約1cm、豆が肥大してさやの断面が円形に膨らんだ頃が目安です。実とりエンドウは、さやをむいたときに子実が軽く離れる頃に収穫します(図4)。

 

 

※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。