ほっと一息

ほっと一息

2026.04.14

私の食育日記

JA広報通信2026年3月号

食育インストラクター●岡村麻純
イラスト:宮下めい子

食べ方から考える虫歯予防

 

 子どもたちはおやつが大好き! しかし、甘いおやつは肥満の原因や栄養の偏り、そして何より虫歯の原因となるため心配でもあります。
 チョコレートやグミなど糖分が多く歯にくっつきやすいもの、あめやガムなど長い時間口の中に入れておくもの、他にもジュースなどの甘い飲み物や油分の多いスナック菓子など、子どもたちの大好きなおやつには虫歯になりやすいものがたくさんあります。それを分かってはいるものの、大きくなってきた上の子たち(11歳と8歳)には好きなものを食べたいという欲求があるため、末っ子(1歳)と同様に焼き芋やおにぎりばかりのおやつにはできません。
 食育においても、食とは心身の健康を促すものとあり、食べることはただ栄養を取るだけでなく、心の健康を守る役割もあります。中でもおやつの時間には心をほっとさせる作用があるとされ、心の健康にとって大切です。そこで、虫歯になりやすいものをただ禁止するのではなく、食べ方を意識して虫歯を予防していきたいと考えています。
 一番大切なのは食事やおやつ、ジュースなどを口にする時間の間隔をしっかり空けることです。食後は口の中が酸性になり、歯の表面のエナメル質が溶けやすくなるなど虫歯のリスクが高まった状態です。それを唾液によって中和させるのには時間がかかるため、小まめに間食をしてしまうと、口の中が酸性の時間が長くなり虫歯のリスクが高まります。消化のリズムを考えても、食事は3時間以上空けるのが理想です。食べ過ぎないことも大切ですが、それ以上にちょこちょこ食べをしないことが一番の虫歯予防になります。わが家では、おやつは1日1回のみ、口に長くとどまるあめやガムは控える、飲み物は水かお茶にする、この三つを約束に、なるべく食べたいものを食べて良いことにしています。チョコレートを頰張る娘の笑顔を見ると、虫歯が心配な半面、食べるって幸せだよね、と思う大切な瞬間でもあります。

 

 

 

 

岡村 麻純(おかむら ますみ)
タレント・食育インストラクター
お茶の水女子大学食物科学講座(現在の食物栄養学科)卒業
大学では食育をテーマに研究
男女3児の母