ほっと一息
2025.12.26
みんなのネットリテラシー講座 「SIM」とはどんなもの?
JA広報通信2025年12月号
成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト●高橋暁子
iPhone17から物理SIMが廃止され、eSIM専用となったという報道を聞いた方もいるでしょう。そもそも「SIM」とは何かと、eSIMとの違いを解説します。
SIMとは、携帯電話会社の通信・通話に必要なICカード
SIMとは、契約者情報(識別番号、電話番号、メールアドレスなど)が記録されているICカードのこと。契約した携帯電話会社の回線での音声通話・SMS(ショートメッセージサービス)・データ通信を利用するために必要なもので、スマートフォン(以下、スマホ)本体に差し込んで利用します。なお、SIMカードがなくても、Wi‒Fiに接続すればWi‒Fi通信は利用できます。他社への乗り換えやスマホの機種変更などの際には、SIMカードの入れ替えが必要です。
SIMカードとeSIMの違い
SIMの種類は、大きく「SIMカード」と「eSIM」に分けられます。SIMカードは、3種類のサイズがあり、手持ちのスマホによって選ぶ必要があります。eSIMは、スマホに内蔵された一体型のSIMのこと。eSIMの「e」は、embeddedの頭文字で、「埋め込まれた」という意味です。
SIMカードの場合は、他社への乗り換えやスマホの機種変更などの際にはカードの入れ替えが必要です。一方、eSIMの場合は入れ替えの必要がなく、オンライン上の手続きのみで開通できるというメリットがあります。その他、SIMカードのように紛失・破損の心配がないこと、海外旅行や出張などの際にも海外の回線をオンラインで契約・購入して設定するだけで使えることなどもメリットです。
一方デメリットは、eSIMに対応する携帯電話会社やスマホが限られていること、ユーザーが自力で手続きや設定などをしなければならないこと、スマホが故障したり機種変更の際に再発行の手間がかかることなどがあります。開通設定には店頭でサポートが受けられる場合もありますが、基本的に有償となります。

成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト 高橋 暁子(たかはし あきこ)

SNS、10代のネット利用、情報モラルリテラシーが専門。インターネット関連の事件やトラブルに詳しい。NHK「あさイチ」「クローズアップ現代」などテレビ出演多数。『若者はLINEに「。」をつけない 大人のためのSNS講義』(講談社+α新書)、『スマホで受験に失敗する子どもたち』(星海社新書)など著作多数。


