ほっと一息

ＪＡ広報通信２０２５年１２月号

災害はいつ起きるか分かりません。もしものとき、自宅で安全に過ごせたら……。
いつもの暮らしをほんの少し見直すだけで大丈夫。
家族みんなが安心して過ごせる住まいを目指しましょう。

自宅が安全なら日常に近い環境で過ごせます

好みにあった備蓄品で生活できる

料理の好みやアレルギーなど、家族に合わせた食事を提供できます。

プライバシーが守られる

着替えや授乳、就寝など、周囲を気にせずリラックスできます。

生活スペースが確保できる

家族の生活スタイルを保ちながら、清潔で落ち着いた環境を確保できます。

ペットと一緒に過ごせる

避難所での生活でストレスがたまるのはペットも同じです。

備えあれば憂いなし!　災害に強い住まいを目指しましょう

突っ張り棒

家具と天井の隙間に設置します。

※天井に強度が必要です。

飛び出し防止器具

留め具を付けて戸棚の扉が開かないようにします。

L字金具

家具と壁をボルトなどで固定します。
※壁に強度が必要です。

感震ブレーカー

揺れを感知すると自動的に電気の供給を遮断し、電気火災を防ぎます。

ガラス飛散防止フィルム

窓ガラスやガラス扉のある家具に張り、割れたガラスが飛び散らないようにします。

粘着マット

粘着性のあるゲル状のもので家具の底面と床面を接着させます。
※有効期限に注意してください。

キャスター下皿

キャスター付きの家具を固定します。

なくなる前に買うのがポイント　食料品・生活必需品の日常備蓄

日常備蓄はローリングストックで!

　災害が起きると、食料品や生活必需品が一時的に入手しにくくなることが考えられます。そのため、普段から食べている・使っている食料品や生活必需品は、少し多めに購入してストックしておく「日常備蓄」をお勧めします。「買って・ストックして・使う」ことを繰り返すローリングストックなら、賞味期限切れなどの心配もありません。

ローリングストック

ストック（備蓄）する

↓

古いものから使う

↓

なくなる前に買う

↓

ストック（備蓄）する

伝統食品をローリングストックに取り入れよう

冷蔵庫のなかった時代は、常温で保存の効く食品は日常生活の必需品でした。
昔ながらの伝統食品は災害時にも大活躍してくれます。

高野豆腐

災害時に不足しがちなタンパク質やカルシウムなどの良質な栄養素もたっぷり含まれています。

煮干し

水を入れたポリ袋で戻せばいつでも食べられます。缶詰のホタテやツナを入れるとおいしさもアップ。

切り干し大根

ポン酢をかけるだけでおいしいおかずの出来上がり。おやつ代わりにそのままパリパリ食べてもおいしいです。

日常備蓄は最低3日分、できれば1週間分の備えを

いざというときに慌てないためにチェックリストを作っておきましょう

　家族の年齢やライフスタイル、住宅環境によって必要なものや優先順位は異なります。特に医療品は命に関わる場合もあるので日頃から準備しておきましょう。地域の防災計画、気象・地形条件など、リスクに応じて項目を追加・修正してご活用ください。

チェックリスト（一例）

赤字=重要備蓄品

飲料水・食料品
□ 飲料水　1日1人3L×家族の人数（3日〜1週間）
□ 食料品缶詰・レトルト食品・フリーズドライ食品など

日用品
□ トイレットペーパー　□ ウェットティッシュ　□ 非常用トイレ　
□ ポリ袋　□ 水のいらないシャンプー　□ 歯磨き粉　
□ 生理用品　□ 救急セット・常備薬　□ カイロ　□ ラップ　
□ カセットコンロ・ボンベ　□ モバイルバッテリー

乳幼児のいる家庭
□ 紙おむつ　□ お尻ふき　□ おやつ　□ 哺乳瓶　
□ 哺乳瓶消毒グッズ　□ 粉ミルク・液体ミルク　□ 離乳食

要介護者のいる家庭
□ 介護食　□ 大人用紙おむつ　□ 補助具など

ペットのいる家庭
□ ペットフード　□ ペット用トイレシート　□ ケージ

特に重要な4アイテム

飲料水　※1日1人3L

飲用だけでなく調理などにも利用できます。

カセットコンロ

停電やガスが止まっても温かい料理を食べられます。

モバイルバッテリー

災害時に停電が起きてもスマートフォンなどを充電できます。

非常用トイレ

1人1日5回×3日分を用意しておきましょう。

POINT　家族の大好物をストック「幸せ備蓄」

　お父さんはトマトジュース、お母さんは豆乳、娘はカフェオレ……など、家族が好きなものを箱買いしてはいかがでしょうか。好きな飲み物が箱買いされていたら、幸せな気分になりますよね。「次は何にしようかな!」なんて、日常備蓄が楽しみになりますよ。