ほっと一息
2025.11.05
お天気カレンダー 霜化粧
JA広報通信2025年11月号
気象予報士●檜山靖洋
冬の朝、屋根や木の葉、車のボンネットなどが霜で白くなっていることがあります。よく晴れていて風が弱い夜には水蒸気が氷の結晶になり霜が降りるので、気温が0度以下になることも必要です。
アメダスの温度計は、地面から1・5mの高さにあり、予想気温もその高さになります。よく晴れて風が弱い夜には、地面付近はもっと気温が低くなります。予想最低気温が5度以下なら、霜が降りる可能性があります。
窓に霜が付くこともあります。窓に咲く花のようで、「霜華(しもばな)」とも呼ばれます。霜華が車のフロントガラスにできると、出かけられず困りますね。でも、早く溶かすために熱湯をかけてはいけません。フロントガラスを傷めてしまいます。30度くらいのお湯をかけたり、解氷スプレーをかけたりしてください。穏やかに晴れた夜、冷え込む予報が出たら、あらかじめフロントガラスに毛布をかけるなどの対策をすると良さそうです。

気象予報士・防災士 檜山 靖洋(ひやま やすひろ)

1973年横浜市生まれ。
明治大学政治経済学部政治学科を卒業後、印刷会社に就職。
1999年に気象予報士を取得し気象会社へ転職。
2005年からNHKの気象キャスターに。
朝のニュース番組「おはよう日本」の気象情報に出演中。


