ほっと一息
2025.09.12
体を動かすためのヒント 手軽に体操
JA広報通信2025年9月号
日本体育大学准教授●伊藤由美子
体を器用に動かしてみましょう!
今回も「巧緻性(こうちせい)の運動」をご紹介します。
一般的に、巧緻性とは手先の器用さを意味します。また、巧緻性は体力の構成要素の一つとして挙げられており、体を器用に巧みに動かす能力のことを指します。巧緻性を高めるための運動プログラムはさまざまあります。脳の活性化を目指して、体の各部位を異なるリズムで動かしてみましょう。
脚と腕を同時に動かす前に、まずはそれぞれの動きから実施してみましょう。脚は、「上げる・下げる、上げる・下げる、上げる・下げる」を2拍子で繰り返します。腕は「上・肩・下、上・肩・下」を3拍子で繰り返します。
慣れてきたら脚と腕を同時に動かしてみましょう。
レッツ、トライ! 2拍子で脚を上げる+3拍子で腕を曲げ伸ばす運動②
(1)いすに座って準備をします。
(2)右脚と右腕を上げます。
(3)右脚を下げ、右手で肩をタッチします。
(4)右脚を上げ、右腕は下げます。
(5)右脚を下げ、右腕を上げます。
(6)右脚を上げ、右手で肩をタッチします。
(7)右脚と右腕を下げ、(1)の姿勢に戻ります。
(1)~(7)を反対側も同様に行いましょう。 ※初めは無理をせず、ゆっくりとできる範囲で続けましょう。
日本体操協会公認体操プログラム
「The Taiso(ザ・タイソウ)」
20秒バージョン
号令あり
号令なし
日本体育大学 准教授
伊藤 由美子(いとうゆみこ)
千葉県生まれ、農業を営む両親の元で育つ。
日本体育大学大学院 体育科学研究科 博士前期課程 体育科学専攻健康科学・スポーツ医科学系修了。
専門領域は体操。
(公財)日本体操協会 Gymnastics for All委員会 委員長
国際体操連盟(FIG)Gymnastics for All委員会 委員