高校生初　「記事活用エピソード」最優秀賞受賞　菊池農業高校

日本農業新聞が募集した「記事活用エピソード」学生・生徒の部に熊本県立菊池農業高等学校農業科３年の渡辺悠慎さんが最優秀賞を受賞しました。高校生の受賞は初めてです。

 

渡辺さんは５月８日に開かれた第５５回日本農業新聞全国大会で表彰式に出席。「審査委員長の北川太一摂南大学教授から、コンポストの記事を読み取材先に実際に行くという行動力がすばらしい、という講評をもらいうれしかった」と話しました。

 

同校のＳＤＧｓ研究班は、竹林問題の解決に向けた竹資源プロジェクトで、生ゴミが堆肥化できないかと、竹チップを使った段ボールコンポストの開発と普及に取り組んでいます。研究班の一員である渡辺さんは、日本農業新聞を通して、家庭でもできる生ごみ処理機の普及に取り組む西川美和子さんの記事を見つけました。地域は違っても環境問題の解決や脱炭素社会の実現に向けた活動に励まされたといいます。そのことをエピソードにまとめました。

 

渡辺さんは受賞スピーチで「西川さんと出会うことができ、多くのことを学ぶことができた。私たちも西川さんのように脱炭素社会の実現や、人も地球も笑顔になれる社会を目指して活動を続けていきたい」と今後の目標を力強く語りました。

 

ＳＤＧｓ研究班の活動は６年前に始まり、後輩に受け継がれています。栽培するトウモロコシなどが野生動物に食べられ、鳥獣被害のことを調べる中、里山や竹林の荒廃が原因の一つであることを知り、地域の竹林問題解決にと活動と広がりました。段ボールコンポストの普及のために、JA菊池女性部との交流も深めています。