きくちのまんま新聞

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すいか部会の挑戦 黄色い果肉の「金色羅王」本格出荷

JA菊池すいか部会が取り組む大玉で黄色い果肉の「金色羅皇(こんじきらおう)」の出荷本番を迎えました。大きさ、色も良し、糖度13度以上で食味も良好です。5月のみの出荷で2万玉を見込んでいます。部会新ブランドとして生産者は期待を膨らませています。

 

「金色羅皇」は糖度が13度以上と高く、シャリ感があり果肉もしっかりしているが口当たりがよく甘みが強いのが特徴です。栽培が難しく、交配から出荷までも期間が長く手間がかかり、希少価値が高いすいかです。

 

 

同部会は新たな部会の目玉にしたいと23年度より「金色羅王産地化3年計画」として試験栽培を始めました。黄色い果肉の「サマークリーム」を栽培していた部会員2人が、改良系の「金色羅王」を試しに栽培したのがきっかけとなりました。24年度は部会員63人中25人が取り組み2万玉を出荷。今年計画最終年となる3年目は24人が栽培。5月上旬から下旬まで、査定会を都度行い生産者が順に出荷し、5月下旬に最盛期を迎えます。

 

 

同部会副部会長で最初から取り組みに参加した林祐一さんは「初年度は特徴がつかめず大失敗。2年目は、温度・湿度の管理など小まめに気を付け良くできた。寒暖差で糖度も高く全体的にとても良い出来」と期待を込めています。

 

出荷前には糖度センサーでしっかり糖度も確認でき、信頼もあり市場でも好評です。JAの山野邦彦指導員は「生産者の所得向上に向け市場との情報交換を密に行い、有利販売につなげていきたい」と意欲を見せています。