ほっと一息
2025.02.24
シニアのためのネットリテラシー講座
JA広報通信2025年2月号
成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト●高橋暁子
信頼できるアカウントの見極め方は?
X(旧ツイッター)やインスタグラムなどのSNS(会員制交流サイト)ではさまざまな情報が得られますが、信頼できるアカウントはどのように見つければいいのでしょうか。見極め方のポイントについてご紹介します。
◎公式アカウントの見極め方は?
公式アカウントを探したいとき、タレント名や「NHK」「朝日新聞」などで検索すると、さまざまなアカウントが見つかります。成り済ましや偽物なども混じっているためです。本物を見極めるには、アカウント名の隣に表示されている色付きのチェックマーク(バッジ)が一つの目安となります。
Xでは、金色のバッジが付いている企業、灰色のバッジが付いている政府機関などのアカウントは全て認証済みなので信頼できます。ただし、青いバッジはXの有料会員というだけで、公式アカウントとは限らないので注意してください。
インスタグラムやティックトックでは、青いバッジが付いていたら本人確認済みの公式アカウントなので信頼できます。
ただし、どのSNSでも著名人や企業などが全てバッジを得ているわけではありません。その場合は、公式サイトで紹介されていれば本物と確認できるでしょう。また、「○○はSNSは使っていません」などと書いてある場合は、同名のアカウントがあっても偽物と分かりますね。
◎信頼できるアカウントがフォロー・リポストしているか
フォロワー欄の確認もお勧めです。多くの信頼できるアカウントがフォローしていると、そのアカウントもまた信頼できる可能性が高いです。フォロワーが素性の分からないアカウントばかりの場合は、数が多くても信頼できるとは限りません。
知りたい情報について調べているときは、その分野の専門家の投稿を確認しましょう。専門家がリポストしていたらその情報やアカウントも信頼できる可能性が高いでしょう。
成り済ましや偽アカウントを信用すると、だまされたり、犯罪に巻き込まれたりすることもあるので、くれぐれも注意してください。
成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト
高橋 暁子(たかはし あきこ)
SNS、10代のネット利用、情報モラルリテラシーが専門。スマホやインターネット関連の事件やトラブル、ICT教育に詳しい。NHK「あさイチ」「クローズアップ現代」などテレビ出演多数。SNS関連の著書は20冊以上。