レシピ
2024.01.04
和ハーブ七種みぞれスープ
JA広報通信2024年12月号
植物民俗研究家/和ハーブ協会副理事長●平川美鶴
身近な草木 和ハーブ入門 春の七草 新年を祝う和ハーブ7種のレシピ
「セリ ナズナ ゴギョウ ハコベラ ホトケノザ スズナ スズシロ これぞ七草」
5・7・5・7・7のリズムで、子どもの頃は自然と七草たちの名前を覚えました。
実際のところ、現在の暦で1月上旬は若菜摘みにはまだ早く、旧暦1月7日(人日の節句)に当たる2月上旬ごろになってようやく、野にセリやハコベラの若葉がひょっこり顔を出してきます。
7種類の和ハーブを細かく刻んで炊きたてのおかゆに混ぜていただく「七草がゆ」は、ミネラルや食物繊維の補給の意味でも理にかなっていますが、今回はちょっと変化球。この時期になるとスーパーマーケットなどで手に入る「七草セット」を活用した「和ハーブ七種みぞれスープ」をご紹介します。1月7日の朝、年末年始の胃腸の疲れを癒やしつつ、無病息災と豊穣(ほうじょう)を願っていただきましょう。
和ハーブ七種みぞれスープ
■ 材料(作りやすい分量)
·七草セット(市販) 1パック
·ダイコン(またはカブ)
4分の1本(約200g)
·ショウガ 1かけ(約15g)
·かつおだし 400ml■
·塩 小さじ1
·しょうゆ 小さじ1
■ 作り方
①ダイコン(またはカブ)とショウガをそれぞれすりおろす。
②かつおだしに①を加えて火にかけ、塩としょうゆで味を調える。
③②に刻んだ七草セットを全て加え、ひと煮立ちさせて出来上がり。
七草セットがない場合は、ミツバやセリ、シュンギクなどの香味野菜で代用できます。焼いた餅や、刻んだユズの皮を加えるのもお勧めです。ぜひお試しください。
体を温め、消化を助けます
植物民俗研究家/一般社団法人和ハーブ協会副理事長
平川 美鶴 (ひらかわ みつる)
8月2日“ハーブの日”生まれ。全国各地の足元の植物と人のつながりを訪ね、日本人らしい生き方や感性を探求。講演、執筆、ものづくり、フィールド案内、実践ワークショップ、地域創生プログラムなど幅広く携わっている。著書に『和ハーブのある暮らし』(エクスナレッジ)など。