ほっと一息

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2024.12.05

日本の「農」と「食」を学ぶ

JA広報通信2024年12月号

●日本農業検定事務局

ハクサイ

 ハクサイには結球タイプ、半結球タイプ、非結球タイプがあり、日本の流通の中心は結球タイプです。中でも頭部の葉がしっかりと重なる、どっしりとした円筒形の結球ハクサイが最近の主流です。日本各地では地域に根付いた在来品種も残されており、非結球の漬け物向き品種の「広島菜」や東京都の江戸川、荒川周辺で作られる若取り半結球ハクサイの「べか菜」などがあります。近年は通常の4分の1ほどの大きさのミニハクサイも作られています。

 

問題
ハクサイの特性と病害についての説明で、正しいものは次のうちどれですか。
(1)ハクサイの生育前半の適温は18~20度だが、結球期の適温は25度以上である。
(2)高温・多湿が続く天候や窒素が不足したときには、地際部が変色し、軟化・腐敗して悪臭を発する軟腐病が発生しやすくなる。
(3)ハクサイの根こぶ病は、アルカリ土壌で発生する土壌伝染性の病害で、根に大小不ぞろいのこぶが多発し、生育が阻害される。
(4)弱光にも耐えて生育することができるが、結球期には多くの光が必要である。

 

解答:正解は(4)です。

解説:ハクサイは弱光にも耐えますが、結球期には多くの光を必要とします。生育適温は13~20度ですが、生育前半は18~20度、結球期は15、16度が適温となります。
 高温・多湿、窒素過多のときに軟腐病が発生し、植物の地際部に病斑ができ、やがて全体が軟化・腐敗していきます。連作を避け、土壌の排水性を良くする他、抵抗性品種の利用も効果的です。発病してしまった場合は株を早めに取り除きます。
 酸性土壌で病気が発生しやすくなるため石灰は多めに施しておきます。ハクサイの根こぶ病は土壌伝染性の病気で、酸性土壌を好みます。根に大小不ぞろいのこぶが多数でき、茎や葉の生育が悪くなり、収量も減少します。
『新版 日本の農と食を学ぶ 中級編』(104ページ)より

 

ハクサイの根こぶ病

 

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