ほっと一息
2024.11.29
日本の「農」と「食」を学ぶ
JA広報通信2024年11月
●日本農業検定事務局
ブロッコリー
ブロッコリーは、花蕾(からい)を食用とする野菜です。品種は少なく、花の収穫する場所の違いによって分かれている程度です。収穫の目安は、頂花蕾型は花蕾の直径が12~15cmくらいとなった頃。小花がきっちりと締まり、開花しないうちに花蕾の下に花茎を10~15cm付けて切り取り収穫します。頂花蕾を早めに収穫し、脇芽にできる側花蕾も収穫できます。その際は元から切らずに下に2、3芽残しておくと、数日後に残した芽が育ち、その脇芽も収穫することができます。
問題
ブロッコリーについての説明で、間違っているものは次のうちどれですか。
(1)ブロッコリーは、種子が低温に感応して花芽分化する「種子感応型」の野菜である。
(2)一般的に販売されている茎の頭にできた花蕾だけを収穫するタイプを頂花蕾型と呼んでいる。
(3)ブロッコリーの根は浅いが吸水力が強く、乾燥には比較的強い。
(4)発育中に連続して 30度以上の高温に遭うと、花蕾の間に小さな葉が出てくる「リーフィーヘッド」という症状が発生することがある。
解答:正解は(1)です。
解説:ブロッコリーは低温に感応して花芽を分化する「緑植物感応型」の野菜で、生育中の極端な低温や高温によって花蕾の発育障害が起きやすくなります。
現在、一般的に販売されているのは茎の頭にできた花蕾だけを収穫する頂花蕾型です。ブロッコリーは根は浅いが吸収力が強く、乾燥にも比較的強く、成長には十分な光を必要とする野菜です。花蕾の発育中に高温(30度以上)に連続して遭うと、花蕾の間に小さな葉ができることがあり、この現象をリーフィーヘッドと呼びます。また、苗が小さいうちに低温に遭い、花蕾が小さいままとなる障害もあります。
『新版 日本の農と食を学ぶ 中級編』(107ページ)より
リーフィーヘッド
日本農業検定ホームページ