ほっと一息

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2024.10.21

お天気カレンダー 気象衛星ひまわり

JA広報通信2024年10月号

気象予報士●檜山靖洋

 

 テレビやインターネット、新聞などで、気象衛星ひまわりの雲の画像を見たことがあると思います。気象衛星ひまわりは、昼間だけではなく、夜間の暗い時間でも雲の観測をすることができます。

 

 夜でも雲が見えるのは、赤外線を観測することで温度が分かるからです。雲のある所では、雲のてっぺんの温度が分かります。温度が低い所ほど白っぽく表示されています。温度が低い所は、上空の高い所に雲があることになります。つまり、雲画像で白くなっていれば、背の高い雲または上空の高い所に雲があるということです。逆に背の低い雲または雲がない所は温度が高く、黒っぽく表示されます。

 

 気象衛星により観測された雲の画像を見ていると、この時期には、日本海に筋状の雲が現れ始めます。筋状の雲が現れたら、大陸から日本列島に冷たい空気が流れ込んでいる証拠です。こうなると木枯らしが吹き始めます。

 

 

気象予報士・防災士

檜山 靖洋(ひやま やすひろ)

1973年横浜市生まれ。
明治大学政治経済学部政治学科を卒業後、印刷会社に就職。
1999年に気象予報士を取得し気象会社へ転職。
2005年からNHKの気象キャスターに。
朝のニュース番組「おはよう日本」の気象情報に出演中。