きくちのまんま新聞

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竹資源活用し活性化 熊本県立菊池農高 灯籠作りに挑戦

 熊本県立菊池農業高校の農業科1年生17人は9月5日、竹資源を活用した地域活性化と持続可能な開発目標(SDGs)の実践活動として、竹灯籠の作りに挑戦しました。制作した竹灯籠は20年続く「熊本暮らし人まつり みずあかり」で熊本市内一帯に並べられます。

 

 竹灯籠の実習では、生徒らは灯籠用の竹に電動ドリルで穴を開け、模様を作って仕上げました。別日に農業科3年生や他学科の生徒らも作成し、同校では90本の竹灯籠を製作しました。

 

 栗原健斗さんは(16)「初めての挑戦だったが楽しかった。みずあかり見に行きたい」と笑顔を見せました。田中水彩さん(16)は「祖父が竹製品を作っていたので興味を持った。イベントの準備にも参加したい」と目を細めました。

 

    同校は、数年前から菊池市や市民と協力し、放置竹林問題に取り組んでいます。

 

 農業科の岩坂大輔先生は「放置竹林の竹を上手に活用し地域活性化に繋がっている祭りを知り、生徒らも多くのことを学べたと思う。この経験を今後の竹資源活用プロジェクトにも生かして欲しい」と話しました。

 

 一般財団法人「熊本暮らし人まつり」理事で、みずあかり運営委員会委員長の坂口裕俊さんは、みずあかりについて講演。「昨年から継続して関わってもらいうれしい」と話しました。

 2004年に始まったみずあかりは、全てボランティアによって運営されています。