ほっと一息
2024.09.29
トラブル回避の基礎知識 ロードサービスでの高額請求にご注意!
JA広報通信2024年8月号
国民生活センター相談情報部●鎌田伊津子
インターネットで検索したロードサービス業者に自動車の修理を依頼したところ、高額請求されたという相談が増えています。
【事例】深夜、外出先のコインパーキングで自動車のバッテリーが上がってしまった。スマートフォンでロードサービス業者を検索し、「バッテリー上がり 1980円~」と表示しているサイトに連絡した。担当者が現地に到着すると、具体的な説明がないまま作業が始まり、約10分後にバッテリー上がりは解消した。しかし、請求された金額は5万円超だった。サイトに表示されていた料金とあまりに違うと言ったが、「深夜料金、緊急対応料金が加算されている、ネット広告にも記載があったはずだ」と説明された。仕方なく支払ったが、バッテリー交換をしたわけでもないのに高過ぎる。納得できない。
修理などを急ぐあまり冷静な判断を欠き、慌ててインターネット検索をして格安、迅速などと広告でうたうロードサービス業者に修理を依頼した結果、サイトに表示されていた金額とかけ離れた高額な料金を請求されたというトラブルが起きています。作業内容や金額の妥当性について、消費者がその場で判断するのは難しく、業者の主導で作業が進められ、後から思わぬ料金を請求されるケースが多く見受けられます。
事例のように、営業所以外の場所で契約した場合には訪問販売に該当し、法律で定められた事項が記載された契約書面を受け取った日を含めた8日間はクーリング・オフができる場合があります。
ロードサービスを利用する場合、作業前に料金など契約内容の確認を行い、納得できない場合にはきっぱり断りましょう。また、加入する自動車保険にはロードサービスが付帯していることが多いので、日頃から自分が契約している自動車保険の内容を確認しておくなど、万一の場合に備えておきましょう。