ほっと一息
2024.09.19
日本の「農」と「食」を学ぶ ダイコン
JA広報通信2024年8月号
●日本農業検定事務局
現在、流通の主流となっているのは青首ダイコンと白首ダイコンの二つの品種群です。青首ダイコンは根の上部が緑色となる品種群で、甘くみずみずしいのが特徴です。白首ダイコンは、「三浦大根」や「練馬大根」に代表される品種群で、根が全て白く、漬物などへの利用が多いダイコンです。全国各地に地ダイコンと呼ばれるダイコンがあり、古くから栽培されてきた品種があります。
問題 ダイコンの性質と栽培管理についての説明で、間違っているものは次のうちどれですか。
(1)ダイコンは直根性の野菜で、移植すると根が傷むため、じかまきで栽培する。
(2)ダイコンの種子は、光によって発芽が抑制される「嫌光性種子」なので、種まき後の覆土は種に光が当たらないようにする。
(3)冷涼な気候を好み、耐寒性があるが、耐暑性には弱い。
(4)収穫適期の目安は、外側の葉が枯れ始めてきた時期である。
解答:正解は(4)です。
解説:外側の葉が下に垂れてくるのが収穫の目安で、品種にもよりますが、直径が8cm程度になったら収穫の適期です。そのため、(4)が間違いの選択肢となります。収穫が遅れると根の内部がスポンジ状になる「ス入り」となるため、注意が必要です。
ダイコンのような直根性の野菜は、移植すると根が傷むため、じかまきで栽培します。ダイコンの種子は光によって発芽が抑制される嫌光性種子で、1cmを目安に覆土し、種に光が当たらないように手やくわで鎮圧します。種子の発芽には光が当たらない方が良いですが、生育期は比較的強い光を好みます。また、冷涼な気候を好み、耐暑性は弱いですが、耐寒性はあります。
『新版 日本の農と食を学ぶ 中級編』(98ページ)より
京都市在来品種「聖護院だいこん」
日本農業検定ホームページ