ほっと一息

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2023.10.21

日本の「農」と「食」を学ぶ サツマイモ

JA広報通信2023年10月号

●日本農業検定事務局

 

 サツマイモは、イモ類ヒルガオ科の野菜で、日本では鹿児島県・茨城県・千葉県などが主な生産地となっています(2018年産)。
 青果用の品種は、東日本では「ベニアズマ」、西日本では高系14号系統の「鳴門金時」などが多く栽培されており、これらは甘味があり、粉質でホクホクした食感が特徴ですが、最近は甘味が強く粘質でしっとり、ねっとりした「べにはるか」や鹿児島県種子島の在来品種である「安納いも」が焼き芋用として人気が高くなっています。
 青果用の他に加工用、でんぷん用、焼酎用などにもいろいろな品種が利用されています。

問題 サツマイモの性質についての説明で、正しいものは次のうちどれですか。

(1)サツマイモの生育適温は高いので、芋づる苗(挿し穂)の植え付け時期は、気温が25度程度になってから行うと良い。
(2)サツマイモは、茎や葉の伸長が止まった後から、芋の肥大が始まる野菜である。
(3)つるぼけを防ぐためには、元肥をしっかりと施し、窒素成分の追肥も必要である。
(4)サツマイモは、収穫直後よりも2、3週間後の方が糖度が増える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解答:正解は(4)です。

解説:サツマイモは収穫直後よりも2、3週間後の方が糖度が増しておいしくなります。収穫直後は新聞紙に包み、空気穴を開けた段ボールに入れて、日の当たらない場所に置くと良いです。芋づる苗(挿し穂)の植え付け時期は、気温が15度程度になってから行うと良く、サツマイモは茎や葉の伸長と芋の肥大が並行して進みます。つるぼけは肥料(窒素)が多過ぎると発生するので追肥は生育の悪い場合にのみ行います。
『新版 日本の農と食を学ぶ 中級編』(94ページ)より


挿し穂の出たサツマイモ

 


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