ほっと一息

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2023.09.24

日本の「農」と「食」を学ぶ ブロッコリー

JA広報通信2023年9月号

●日本農業検定事務局

 

 ブロッコリーは本葉5~7枚、セル成型苗の場合は本葉が3、4枚になったら定植します。株間は40cmを目安に植え付けをします。植え付けの3週間後、追肥とともに中耕・土寄せを行います。追肥は頂花蕾(ちょうからい)が見える頃までに終えると良いです。

問題 ブロッコリーについての説明で、間違っているものは次のうちどれですか。

(1)ブロッコリーはアブラナ科の作物で、花の蕾(つぼみ)が集まった花蕾という部分を食用とする野菜である。
(2)ブロッコリーは、低温に感応して花芽分化する緑植物感応型の野菜である。
(3)ブロッコリーの根は浅いが吸水力が強く、乾燥には比較的強い。
(4)蕾の発育中に連続して30度以上の高温に遭うと、花蕾の間に小さな葉が出てくるボトニングと呼ばれる発育障害が起きやすい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解答:正解は(4)です。

解説:ブロッコリーは花蕾を食用とするアブラナ科の野菜です。根は浅いものの吸収力が強いため乾燥には比較的強いです。品種は少なく、花の収穫する場所の違いによって分かれている程度となっており、茎の頭にできた花蕾だけを収穫する頂花蕾型、次々と育つ脇芽の先端にできる花蕾を主として収穫する側花蕾型、両方を収穫する頂花蕾・側花蕾兼用型があります。ブロッコリーは成長の過程で低温に感応して花芽を分化する緑植物感応型の野菜で生育中の極端な低温や高温によって花蕾の発育障害が起きやすいです。
 ボトニングは苗が小さいうちに低温に遭い、花蕾が小さいままとなる障害で、リーフィーヘッドは花蕾の発育中に連続して30度以上の高温に遭うと、花蕾の間に小さな葉が出てくる発育障害です。
『新版 日本の農と食を学ぶ 中級編』(107ページ)より


図 リーフィーヘッド

 

 

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