ほっと一息
2023.09.09
旅のお伴に便利なもの
JA広報通信2009年9月号
高齢生活研究所所長●浜田きよ子
暑さが和らぐと行楽の秋です。気持ちのいい季節に思い切って旅に出掛けると、生活に張りが出ます。そこで今回は、高齢者が旅に出るときに役立つもの、知っておいてほしいことをお話しします。
まずは足下ですが、歩きやすい靴を選びます。歩きやすい靴は、履きやすい靴ではありません。履きやすい靴は脱げやすいものが多く、脱げたはずみに転んでしまうこともあります。足の甲にしっかり固定できる靴を選びましょう。「ひも靴は履くのが面倒」という方には、面ファスナーで足の甲に固定できる靴もあります。
長い道を歩くときには、つえがあると楽です。かばんに楽に入る折り畳みのつえが市販されています。一つ持っていけば安心です。最近のつえはおしゃれなものがたくさんあります。
貴重品を入れるかばんは、たすき掛けができるものにしましょう。手で持つかばんは置き忘れしやすいので、おすすめできません。たすき掛けができると、肩から滑り落ちないので安心です。近ごろでは、男性が使いやすいデザインのものも市販されています。
失禁などが不安な場合は、小さな尿パッドをいくつか持っていくこと。「これがあるだけで安心できて、気持ちにゆとりができた」という声を聞きます。一見したところは普通のパンツですが、またの部分が厚くなっていて、尿を吸収してくれる軽失禁パンツもあります。パッドに抵抗がある方はこちらをおすすめします。
旅先の事故やかばんの置き忘れなどのトラブルを防ぐことで、旅が一層楽しくなります。持っていくものを見直してみましょう。しっかり準備をして思い切り旅を楽しんでください。