きくちのまんま新聞
2025.11.16
菊農生考案「竹チップコンポスト」販売開始 地元企業が支援 JA女性部が協力 菊池農業高校SDGs班
熊本県立菊池農業高校農業科SDGs(持続可能な開発目標)プロジェクト班が「竹資源を活用した脱炭素社会の実現にむけて」をテーマに、2019年から取り組み開発した「竹チップ使用段ボールコンポスト」が待望の商品化しました。(株)くまもとKDSグループが販売窓口となり高校生の活動を支援。試作からコンポスト使用試験などに関わったJA菊池女性部も協力しています。10月から販売を始めました。

本格販売を前に10月28日、菊池農業高校でPR用動画などを作成しました。JA菊池女性部員は使い方や使った感想などをカメラに向けてPR。
同部員の村上保代さんは
「コンポスト活用で家庭ゴミが大幅に減りました。廃油も処理できます。竹チップの消臭効果もいいですよ」
「3か月後に堆肥化したものを菜園や花壇に入れると作物の生育もいいです」と話していました。
販売者として支援する同グループの永田代表は「地域課題である放置竹林の有効活用に真摯に取り組む姿に感銘を受けました。これからもしっかり支援していきたいです」と話していました。

菊池農業高校農業科2年生SDGsプロジェクト班の田中さんは
「この活動は7年前から始まり、地域の方との関りも深まっています。協力してくださる多くの方に感謝です。これからもしっかり引き継ぎ、地域課題の解決に取り組んでいきたいです」と意欲を燃やしています。
コンポストセットは専用段ボール・基材(竹チップ入り土壌)・発酵促進剤で1100円(税込)。段ボールを除く基材と発酵促進剤のみを希望の場合は660円(税込)で販売。注文受付は、熊本ドライビングスクール(熊本市北区楠6―25。TEL:0120-373-634)、菊地自動車学校(菊池市木柑子1427.TEL:0120-374-571)

「竹チップ使用段ボールコンポスト」を前に、KDSグループ永田代表(左)、JA女性部員(右)と意見を交わすSDGs班の生徒ら


