ほっと一息
2025.12.02
体を動かすためのヒント 手軽に体操 ゆっくりと胸を伸ばしましょう!
JA広報通信2025年11月号
日本体育大学准教授●伊藤由美子
早いもので今年も残り1カ月になりました。何かと忙しさを感じることはありませんか?
前かがみ姿勢による農作業や、デスクワークなど、長時間にわたって同じ姿勢を取り続けていると、肩や腰、背中などに負担がかかります。血行を促し、疲労が蓄積しないよう、仕事の合間に少しだけ体をほぐして気分転換を図りましょう。
今回は、胸を伸ばす運動をご紹介します。胸を伸ばすときには腕を同時に動かし、大胸筋や肋間(ろっかん)筋を伸展させます。息を吐いたり吸ったりしながら、無理のない範囲で適宜繰り返しましょう。余裕がある方は、脚の開閉運動も組み合わせて実施してみてください。
レッツ、トライ! 胸を伸ばす運動
(1)いすに座って準備をします。
(2)両腕を曲げて胸の前に持っていき、息を吐きながら背中を若干丸めましょう。
(3)息を吸いながら、両腕を上げて胸を伸ばします。このとき、軽く上を見ましょう。
(4)両腕を曲げて胸の前に持っていき、息を吐きながら背中を若干丸めます。同時に脚を大きく開きましょう。
(5)脚を閉じると同時に、息を吸いながら両腕を上げて胸を伸ばします。このとき、軽く上を見ましょう。

※初めは無理をせず、ゆっくりとできる範囲で続けましょう。
日本体操協会公認体操プログラム「The Taiso(ザ・タイソウ)」20秒バージョン
号令あり

号令なし

日本体育大学 准教授 伊藤 由美子(いとうゆみこ)

千葉県生まれ、農業を営む両親の元で育つ。
日本体育大学大学院 体育科学研究科 博士前期課程 体育科学専攻健康科学・スポーツ医科学系修了。専門領域は体操。
(公財)日本体操協会 Gymnastics for All委員会 委員長
国際体操連盟(FIG)Gymnastics for All委員会 委員


