ほっと一息

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2024.09.04

日本の「農」と「食」を学ぶ 連作障害と輪作の基本

JA広報通信2024年7月号

●日本農業検定事務局

 

 連作障害を防ぎ、地力を維持するために、昔から行われてきたのが輪作です。
 輪作は、栽培する作物を周期的に変えて土壌の養分バランスを取るとともに、病原体・害虫など連作での被害を防ぐことができます。

 

 

問題 野菜の連作障害についての説明で、正しいものは次のうちどれですか。

(1)毎年同じ畑で同じ作物を続けて栽培することによって、生育不良や収量・品質の低下が起こりやすくなる状態を連作障害という。
(2)ネギやカボチャは連作障害が出やすい野菜なので、一度栽培すると、同じ畑の作付けを5年以上は休むようにする。
(3)スイカやピーマンは連作障害が出にくい野菜なので、毎年同じ畑で栽培できる。
(4)同じ畑でもトマト、ナス、ジャガイモの順で輪作をすると連作障害が出にくくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解答:正解は(1)です。

解説:毎年同じ畑で同じ作物を続けて栽培すると生育不良になり、収量・品質が低下する状態を連作障害といいます。
 野菜には連作障害が出やすいものと出にくいものがあり、サツマイモやカボチャ、ネギ類などは連作障害が出にくいですが、その他の野菜では連作を嫌うものが多いです。特に休栽期間を長く取る必要があるのはエンドウ、ナス、スイカ、ゴボウで、5年以上は休むようにします。
 植える野菜が違っても同じ科の野菜を連作すると連作障害が発生しやすいです。例えば、ナス科のトマトやナス、ジャガイモなどでは連作障害が起きやすくなるため、違う科の野菜を植えるようにします。
『新版 日本の農と食を学ぶ 中級編』(84ページ)より


野菜の連作障害と輪作の基本型

 

 


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