ほっと一息

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2024.07.08

四季の花づくり 晩まき、早まきで趣新たに

JA広報通信2009年6月号

●早川京子

 

 もう花壇で花を咲かせている春まきの草花も、今からまくと、また変わった趣で楽しめます。春まき草花は、日の長さが短くなってから、花芽を作る短日植物です。短日の時期にまくとすぐに花芽を形成するので、草丈が小さいうちに花を見ることができます。アサガオ、サルビア、ヒマワリ、マリーゴールド、コスモスなどを今からまいてみましょう。植え替えは省略し、直まきで花を咲かせます。草丈は大きくなりませんので株間は、移植のときより詰めます。

 秋まきのパンジーは早くまけば、それだけ早く花が咲きます。平箱などにまき、涼しい場所に置いて管理しましょう。ハボタンの種まきは梅雨明け前、七夕のころがよいでしょう。本葉7、8枚になったら、一度30cmくらいに植え広げます。種子はいつでも発芽しますが、一般的な大きさに育てるなら、このころがよいのです。小ぶりに作る鉢植え用などでは8月前半がよいでしょう。

 5、6月に挿し芽をして、苗作りをしていた菊は、もう発根していますので、花壇に定植します。梅雨明け前には終えておきましょう。15cm四方に1本程度の間隔で植えつけ、根づいたころに芯を摘んでおくと、枝数を多くすることができます。

 今咲いているマリーゴールドやサルビアは、草姿が乱れてきたら、切り詰めておくと、晩夏にもう一度花を咲かせてくれます。

 梅雨明けすると、花壇の土は非常に乾きやすくなります。土の表面が白くなったら、十分に水やりをします。