ほっと一息
2024.06.12
日本の「農」と「食」を学ぶ ナス
JA広報通信2024年5月号
●日本農業検定事務局
ナスは果菜類に分類されるナス科の野菜で、インド東部が原産地といわれています。日本の主な生産地は高知県、熊本県、群馬県などです。
問題 ナスについての説明で、間違っているものは次のうちどれですか。
(1)ナスは水分と光を好む野菜で、生育と果実の着色には十分な光が必要である。
(2)地域に根付いた品種も多く、九州の「大長ナス」、京都の「賀茂なす」、大阪の「水なす」などがある。
(3)栄養状態が不良になると、雌しべが雄しべより長くなるので、その場合は追肥をすると良い。
(4)1番花が開き始めた苗を定植し、株の生育を促すために、1、2番果は早めに収穫すると良い。
解答:正解は(3)です。
解説:ナスは水分と光を好む野菜です。1番花が開き始めた苗を定植します。ナスの1番花の下から出てくる脇芽か、その近辺から出てくる脇芽のうち、勢いの良い脇芽2本と最初に伸びた主枝の合計3本を伸ばして育てる方法を「3本仕立て」といいます。1回目の追肥は定植して苗が活着した1、2週間後に、2回目以降は2週間に1回を目安に栄養状態を見ながら施します。栄養状態が不良になると雌しべが雄しべより短くなるので、これを追肥の目安とします。
ナスは果実の大きさや形によって、卵形、長卵形、長ナス、大長ナスなどに分けられ、地域に根付いた品種も多くあります。
『新版 日本の農と食を学ぶ 中級編』(120ページ)より
日本農業検定ホームページ