ほっと一息

ほっと一息

2024.04.26

老人介護のミニ知識 入れ歯の手入れ

JA広報通信2007年4月号

高齢生活研究所所長 JA全農福祉用具アドバイザー●浜田きよ子

 

 おいしく食べることこそ、健康の源といっても過言ではありません。しかし、年のせいで歯がなくなり、歯茎で食べるために柔らかいものしか食べられない人もいます。

 そんなとき、自分に合う入れ歯を作ることが大切です。歯がないと食べるものが制限され、表情も少し寂しくなります。また、歯でかむことで脳が刺激されるともいわれます。

 長く使っているうちに入れ歯が合わなくなる人もいます。そんな場合も、現状に合ったものに作り直す必要があります。

 ただし、入れ歯は単純に作ればいいというものではありません。自分の歯と同様に手入れが大切です。寝る前には柔らかな歯ブラシで磨いて、洗浄剤が入った容器に入れておくなど清潔に保管しましょう。

 Aさんは入れ歯を磨かず、洗浄剤に漬けておくだけの毎日でした。そのせいか、しばしば口内炎になることがあり、歯科医に相談したところ、「入れ歯の手入れが悪いから」と言われたそうです。入れ歯もきちんと手入れをしないと、歯石や歯垢(しこう)がたまります。常に清潔に保っておかないと、健康を害することにもなります。

 入れ歯用の洗浄剤には、いろいろなものがあります。口臭を取り除いて洗浄するものが一般的ですが、漬けておくと歯石などを除去してくれるものもあります。

 自分の歯をもう一度見直してみましょう。しっかりよくかんで食べることは、消化を助けます。自分の歯であれ、入れ歯であれ、歯の手入れは大切です。何よりそのことで「いつまでもおいしく食べること」につながるのですから。