ほっと一息

ほっと一息

2024.04.09

シニアのためのネットリテラシー講座 SNSで多くの人に投稿を見てもらうこつ

JA広報通信2024年3月号

成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト●高橋暁子

 

 商品販売やイベント開催の告知をする際など、SNS(会員制交流サイト)で多くの人に投稿を見てもらいたいということもあるでしょう。多くの人に見てもらうためのこつをご紹介します。なお、投稿を拡散してもらうために、アカウントには鍵をかけず、全体公開にしておきましょう。

 

リポストとハッシュタグ機能で拡散を狙おう

 X(旧ツイッター)やインスタグラムでは、知りたいことを検索する人が多いです。「#大阪ランチ」「#手作りアクセサリー」など、自分の投稿と関係しそうなハッシュタグ(#)をたくさん付けておくことで、多くの人の目に触れやすくなります。
 フォロワーによる再投稿、リポスト(拡散機能)も有効です。自分のフォロワー以外の目に触れやすくなるためです。「割引」「期間限定」などのお得感がある情報を投稿すると、拡散してもらいやすくなります。普段から自分もフォロワーの投稿をリポストするようにすると、お返しにリポストしてもらいやすくなります。普段からフォロワーといい関係を築いておくことも重要です。

短い動画を投稿できる機能も活用しよう

 短い動画を作り、ティックトックやユーチューブショートに投稿するのもお勧めです。どちらもファンやチャンネル登録者以外にも表示される仕組みがあるので、同じ動画をどちらにも投稿しておくといいでしょう。人気の動画を見て参考にしたり、内容が分かりやすいタイトルを付けるのも大切です。
 狙っても拡散されるとは限りませんが、思わぬきっかけで爆発的に人気になることもあります。気長に日頃から投稿し続け、投稿数を増やすことで、人気になる確率も高まっていくはずです。なお、誹謗(ひぼう)中傷や差別発言などの不用意な発言や投稿はしないように注意し、いつ拡散されて注目が集まっても問題ないようにしておくことも大切です。

 

 

 

成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト 高橋 暁子(たかはし あきこ)

SNS、10代のネット利用、情報モラルリテラシーが専門。スマホやインターネット関連の事件やトラブル、ICT教育に詳しい。NHK「あさイチ」「クローズアップ現代」などテレビ出演多数。SNS関連の著書は20冊以上。