ほっと一息

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2024.03.27

日本の「農」と「食」を学ぶ 作物が育ちやすい土壌

JA広報通信2024年3月号

●日本農業検定事務局

 

 作物が育ちやすい土壌は、通気性・保水性・排水性・保肥性に優れ、土中の空気と水分のバランスが適正になっていることが大切です。土壌の構造は固相(土壌の固形部分)・液相(土壌の液体部分)・気相(土壌の気体部分)の3相から成り立っています。

問題 作物が育つための土壌についての説明で、正しいものは次のうちどれですか。

(1)多くの作物の根は、土壌中の固相が30%、液相が30%、気相が40%の割合になっていると成長しやすい。
(2)作物の生育に適する土壌は、団粒構造の土壌である。
(3)日本の土壌は、雨水によって酸性物質が流されてしまうため、自然に任せておくと、土は次第にアルカリ性の土壌に変わっていく。
(4)アルカリ性の土壌では、土に含まれているアルミニウムが水に溶けやすくなり、根に障害を与えて作物の成長を悪くする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解答:正解は(2)です。

解説:作物の根が成長しやすい土壌は、固相が40%、液相が30%、気相が30%の割合といわれ、このようなバランスの土壌にするためには、その土壌が団粒構造になっていることが必要です。
 日本の土壌は何もせず自然に任せておくと雨水の影響により酸性化していきます。酸性化した土壌では、土に含まれているアルミニウムが水に溶けやすくなり、根に障害を与えて作物の成長を悪くします。
『新版 日本の農と食を学ぶ 中級編』(78ページ)より

3相分布の好適割合

 

 


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