ほっと一息
2024.03.18
シニアのためのネットリテラシー講座 SNSでお小遣い稼ぎをする際の注意点
JA広報通信2024年2月号
成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト●高橋暁子
SNS(会員制交流サイト)では、うまく使えばお小遣い稼ぎをすることもできます。お小遣い稼ぎのこつと注意点をご紹介します。
ファンをつくり知ってもらおう
歌や演奏、イラストなどの見せられる特技がある人、知識がありトークや悩み相談ができる人などは、SNSで披露することでファンが付いたり、広告収入などでお小遣い稼ぎができるかもしれません。
例えば、配信を生業とするユーチューバーがいることで知られるユーチューブでは、チャンネル登録者数が500人以上などの条件をクリアした上で動画配信などをすれば収入が得られます。X(旧ツイッター)やティックトックなどでも、条件をクリアした上で投稿すれば収入が得られます。ただし収益化の条件はハードルが高いので、少々時間がかかることは覚悟してください。まずは、「ファンをつくる」「知ってもらう」ことを目的に、楽しんで利用するのがお勧めです。
なお、販売できる作品や商品などがある人は、直接売ることもできます。インスタグラムで自作の野菜や手作りアクセサリーなどを売ったり、ライブ配信で商品の説明をしながら売ることもできます。
炎上や闇バイト、副業詐欺に注意
SNSはあくまで楽しみのために使うものなので、あまり収益を目的にし過ぎない方が良いでしょう。目立とうと過激な投稿をして炎上し、個人情報がさらされてしまう人もいるので注意してください。
仕事やアルバイトはSNSで探さない方が良いでしょう。近年SNS内に、「#高収入」「#簡単バイト」「#即日即金」「#日払い」などの魅力的なハッシュタグ(#)を付けたバイトの募集が多いです。しかし、SNSでは高収入に見せかけた特殊詐欺につながる闇バイトの募集や、副業詐欺や投資詐欺の勧誘が多く混じっています。事前に仕事の内容を確認し、信頼できるものでなければ応募しないようにしてください。
成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト 高橋 暁子(たかはし あきこ)
SNS、10代のネット利用、情報モラルリテラシーが専門。スマホやインターネット関連の事件やトラブル、ICT教育に詳しい。NHK「あさイチ」「クローズアップ現代」などテレビ出演多数。SNS関連の著書は20冊以上。