ほっと一息
2024.03.06
なくそう食品ロス 牛乳を「食べる」
JA広報通信2024年2月号
食品ロス問題ジャーナリスト●井出留美
消費期限や賞味期限の迫った牛乳が冷蔵庫にあるときには、牛乳を「食べる」発想で、ヨーグルトやプリン、チーズなどを作ってみませんか。
牛から搾ったばかりの「生乳」が余ってしまうので1人1本飲んでください、と農林水産省が呼びかけたことがありました。たくさん消費したいときには牛乳を食べるのもお勧めです。
ヨーグルト作り
私がコロナ禍以降続けているのがヨーグルト作りです。消費期限の短い低温殺菌牛乳や賞味期限の近づいた高温殺菌牛乳が値引きされていたら、使い切れる分だけ買ってきます。
ヨーグルト50gに対して牛乳500mlの割合で、ガラス容器に入れて混ぜ、常温に置いておきます。24時間前後で出来上がり。固まったら冷蔵庫に入れて、ジャムやシリアルを加えて毎朝食べています。
簡単でおいしい牛乳プリン
1Lの牛乳パックで作ります。
牛乳400mlを耐熱性の器に入れ、ゼラチン20gと砂糖20gを加え、電子レンジで2分30秒ほどかけてゼラチンと砂糖を溶かします。底にたまることがあるので、泡立て器などを使ってしっかり溶かします。
1Lの牛乳パックに500mlの牛乳を入れておき、注ぎ口を上から見て正方形になるよう開けておきます。そこに先ほどのゼラチンと砂糖を溶かした牛乳を注ぎ、上の口を閉じて、冷蔵庫で冷やし固めるだけ。固まったら食べやすい大きさに切れば出来上がりです。
インドのチーズ「パニール」
牛乳を火にかけてレモン汁を加え、ゆっくりかき混ぜます。レモン汁は、牛乳1Lに対して大さじ2杯ほどです。分離してきたらキッチンペーパーを敷いたざるでこして搾って出来上がり。カッテージチーズをさっぱりさせたような味わいでサラダにもぴったりです。
食品ロス問題ジャーナリスト 井出 留美(いで るみ)
株式会社office3.11代表取締役。博士(栄養学/女子栄養大学大学院)、修士(農学/東京大学大学院農学生命科学研究科)。『食べものが足りない!』『SDGs時代の食べ方』『捨てないパン屋の挑戦』など著書多数。