ほっと一息

ほっと一息

2024.02.19

お天気カレンダー ライオンの季節

JA広報通信2011年2月号

一般財団法人日本気象協会●檜山靖洋

 

 タンポポの花を見ると、ホッと春が感じられますね。タンポポは英語の名前では、ダンディライオンといい、「ライオンの歯」を意味します。タンポポの葉のギザギザした感じがライオンの歯を思わせることから、この名前がついたといわれます。タンポポの花は、晴れた日はよく開きますが、雨の日はあまり開かないようです。

 ところで「3月のライオン」という言葉があります。3月は獅子のようにやって来て、羊のように去っていく。荒々しい天気とともに始まり、穏やかな天気で終わるというイギリスのことわざです。3月は発達した低気圧がたびたび通り、雨とともに風が強まることが多くなります。低気圧が通った後は高気圧に覆われ、穏やかな晴天がやって来ます。

 3月のライオンが去った後には、「ライオンの歯」の上に黄色い花がたくさん見られそうです。