きくちのまんま新聞

きくちのまんま新聞

香りも増して品質良好「冬ゴボウ」出荷順調  JA菊池ゴボウ部会

JA菊池ゴボウ部会の「菊池水田ごぼう」の冬ゴボウが出荷量を伸ばしています。米の減反政策の一つとして始まった冬ゴボウ栽培は、農家の収入確保のために本格化し、近年面積が拡大しています。年末年始の商材として12~1月の最盛期には日量5000~6000ケース(1ケース2キロ)を出荷しました。

 2月には節分、3月にはひな祭りのイベント商材として売り込みをかけ、日量2000~3000ケースを関東、関西九州一円に出荷します。生産者は77戸で88ヘクタールを栽培しており、冬ゴボウ出荷は3月下旬まで続きます。出荷量700トンを見込んでいます。

 川口晃範部会長は「冬ゴボウは8~9月に播種するが、生育期の猛暑には悩まされた。栽培管理に苦労し、11月に予定していた初出荷が12月となったが、出荷が始まると天候の回復により、順調に出荷量を伸ばすことができた」と話しました。

 ゴボウ担当の宮川翔指導員は「当初生育が心配されたが、生産者の努力で品質は良好。おいしい冬ゴボウができた。19年にGIを取得し、生産者の気合も入っており、更なる認知度アップを図り全国の人に味わってもらえるよう販路拡大にも努力したい」と意欲を燃やしています。

 2月からは春ゴボウの管理作業も始まり、冬ゴボウが終わると春ゴボウにつないでいきます。