ほっと一息

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2024.01.13

日本の「農」と「食」を学ぶ 米飯が持つ大切な価値

JA広報通信2024年1月号

●日本農業検定事務局

 稲は1粒の種から多くの収穫が望めたため、食料の乏しい時代には特に重宝されました。稲、米、飯と複数の呼び名があり、食事の行為そのものを「ご飯」と名付けていることからも、主食である米への信頼が読み取れます。

問題 米についての説明で、間違っているものは次のうちどれですか。

(1)稲作は、古くは縄文時代から行われていたといわれている。
(2)米が日本人の主食となった背景の一つに、日本の風土が稲作に適していたことが挙げられる。
(3)玄米はミネラル、ビタミン、食物繊維を摂取でき栄養豊富だが、白米に比べて消化しにくい。
(4)全国の品種ごとの作付面積を比較すると、以前は「コシヒカリ」の作付面積が一番広かったが、近年は「ひとめぼれ」がトップである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解答:正解は(4)です。

解説:品種改良が続けられ、現在の日本ではさまざまな条件に合う300種類以上の品種が作られています。全国的には「コシヒカリ」の作付面積が一番広くなっています。
 日本の農業の歴史をたどると、常に稲作とともにあったことが明らかで、古くは縄文時代から稲の栽培が行われていたといわれています。米が日本人の主食になった理由は、稲作が日本の風土に適していたこと、限られた農地の中で連作が可能であったこと、米の主成分が炭水化物でありエネルギー源として有効だったことなどが挙げられます。
 玄米はミネラル、ビタミン、食物繊維など栄養豊富ですが消化しづらく、白米は玄米より栄養面で劣りますが消化されやすいです。精米技術が進んだ現代では白米の需要の方が多くなっています。

『新版 日本の農と食を学ぶ 中級編』(51ページ)より


精米の種類と米の状態

 

 


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